クロザクロ
前回冬アニメを振り返ったのですぐにでも期待の春アニメを語るべきなのですが、まだ1~2話の段階で語るのはやっぱり早計ですよね。
そもそもまだ放送の始まっていない番組もある訳ですし(※執筆時)、なので今しばらくは自分の趣味全開の記事で場をもたせようかと思います。
もし春アニメの記事を待っている方がいらっしゃいましたらごめんなさい。あと少しだけ私のワガママにお付き合いください。
そんな訳で今回は私の好きなマンガを語りたいと思います。今回紹介しますのは『クロザクロ』です。作者は夏目義徳先生。知っている人はそう多くないと思いますが、私はこの作品が好きでした。
マイナーとは言えネット辞書に項目が作られるくらいには人気だったようです。今回記憶が曖昧なところはネット辞書を頼りに語りたいと思います。単行本、全巻持っているはずなんですが、一部見当たらないんですよね……トホホ。
話の筋を簡単に説明すると、謎の生き物が主人公に寄生しまして、そのせいで人間と化物との大きな騒動に巻き込まれるんです。主人公は人ならざるものに変わってしまうのですが、色々あって最後はハッピーエンドとなります。
この展開、拙作の『異世界のケダモノが俺の体に住み着いて困ってるんだが』にちょい似ておりますね。パクった訳じゃないんですが、かなり影響を受けているのは間違いないです。面白さで言えばクロザクロの方が100万倍面白いですよ!
クロザクロは人が化物に変わってしまうと言う点でデビルマンに似ている部分があると思います。普通は化物になった時点で理性を失って人を襲うようになるのですが、その衝動を強い意志で押さえ込むところとかデビルマンの主人公、不動明に重なります。きっと作者もその部分は強く意識していたのでしょうね。
クロザクロは単行本にして7巻と、決して長い物語ではありません。
しかし、そのボリュームで人とは何なのかとか、人の可能性とか、人の上位の存在との戦いとか、最後には世界を救うようなスケールの大きな展開が待ち構えています。中身が濃いんですよ。
化物になった主人公を最初は倒そうとする人類側の化け物退治の組織はその名もハンターと言います。ここ、拙作『闇神様』に出てくる主人公の敵の元ネタですね。クロザクロ、自作に影響しまくりです。
最初はハンターに狙われる主人公ですが、やがて人を襲わない化物の主人公をハンターも信用し、仲間になります。しかしその行動を裏切りと取られて、組織内から粛清されそうにもなります。
そう言う人間側のゴタゴタもありつつ、敵の化物の方も、更に上位の存在が出て来たりして事態は更に混迷の色を深めていくんですね。
ハンターの使う武器が使用者の精神を蝕んでいく諸刃の剣だったり、厄介事がてんこ盛りで襲って来るんですよ。話が進むに連れてその武器に潜む謎も解き明かされていったり、主人公を化物にした存在、こいつがザクロって言うんですが、こいつの謎を解くのも物語のキーになっていきます。
このクロザクロ、すっごく面白い作品でなんですが、強いて言えば絵がちょっと荒削りなんですよね。そこを差し引いてもちょうどいい物語の長さに深い設定、燃える展開、最後は感動と本当にコスパのいい物語です。
マンガ図書館Zで全巻無料で読めるようなので、興味のある方はちょっと試し読みしてみるのもいいかも知れません。オススメですよ。
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