AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-

 2017年冬アニメの一番の色物アニメがこのアキバズトリップかと思います。私も放送される作品全部チェックはしていないので、見ていない作品の中にこれ以上の怪作がある可能性もありますけど……(汗)。


 このアキバズトリップ、知っている人は知っていると思いますが同名ゲームが原作です。秋葉原を舞台に秋葉原を支配しようとする敵を主人公がひん剥いて倒してくゲームです。敵は肌を露出させると倒せるんです。コンセプトからして分かる通り青少年の助平心を刺激する色物ゲーでした。似た系統のゲームでは閃乱カグラとかがありますね。

 私はPS4を持っていないのでこのゲームもデモ画面を見たくらいの知識しかないのですが、よくまぁこの世界観をアニメにしたなあと感心してしまいます。


 下着姿の女の子がガンガン出てくるのでまさにザ・深夜アニメと言った風情です。お子様は見ちゃダメ! とは言っても、録画しちゃえば放送時間に関係なく見られちゃいますけど。それを言うのは野暮ってものですね。


 このアニメ、ゲームの展開をそのままなぞっているのか、オリジナル展開なのか、私はゲームをしていないので分からないんですけど、過激な表現と相まってストーリーもまた攻めています。各話とも秋葉原にちなんだストーリーを展開させていて、分かる人には分かる濃い話を手抜きなしにぶっこんできています。


 アイドル、無線、ゲーム、PCパーツ、家電、ブラック居酒屋、カードゲーム、フードファイター……各テーマを抜き出しただけでもうこれです。うん、濃い。


 このアニメは作品名からも分かる通り、秋葉原の各種店舗が協力していて多くの実在のお店が登場します。なので秋葉原に縁の深い人ほど楽しめる作りになっています。

 凝っていると言えばこのアニメのEDはそのテーマに沿ったそれぞれ違うアニソンアーティストの曲が採用されています。毎回EDの曲が違うんですよ。例えばフードファイター回のEDは「空腹からやり直せ」って曲だったりしますw


 このアニメ、ヒロイン3人の声優がイヤホンズのメンバーなんですよね。ゲーム未プレイなのでゲームでもそうなのか、アニメオリジナルの設定なのかは分かりませんが、粋な計らいのような気がします。

 アニメ内でヒロイン3人がアイドルを結成するんですが、つまりそれってイヤホンズな訳で。あ、このアニメのOPを歌っているのも勿論イヤホンズですよ!


 そんな訳で偏った方向にすごく凝っているこの作品ですが、それに反比例するようにモブが適当です。間違いなくわざとそうしていると思うんですが、最初は違和感を覚えていたこの雑モブも今ではすっかり慣れて、このアニメにはこの雑モブでないとって言う気にさせてくるから不思議です。


 本当にこれでもかって小ネタが仕込まれているので、それが分かる人にはより一層楽しめる作品になっています。全編悪ふざけで出来てるような作品ですが、だからこそ見ていて楽しいです。やっぱり各クールにひとつはこう言う作品があって欲しいものですね。

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