戦国鳥獣戯画~甲~

 さて、そろそろ秋アニメもぞろぞろと終盤に向かっておりますので(※執筆時)、ここらいくつかの作品の感想などをぼちぼちと書いていきたいと思います。


 まずその第一弾は「戦国鳥獣戯画~甲~」です。


 この作品は戦国時代を背景に擬獣化された武将達が鳥獣戯画の世界で寸劇を繰り広げると言うものです。一話3分程度の短編シュールアニメとなっております。


 この作品、発表された当時から気にはなっていましたけど、世間的にもそんなに話題にはなっていないっぽいですね。私から見ても確かに視聴者を選ぶ作品ではありますが。


 で、肝心の作品の感想を一言で言うと、鳥獣戯画の世界観で動物の姿になった武将達が変な事をするフラッシュアニメ。紙兎ロペ系の作品でした。好きな人は好きな感じになっていますよ。


 物語は戦国武将達のエピソードもネタに加えつつ、シュールに進んでいきます。武将達がそれぞれの武将にちなんだ動物なんで、分かる人にはそこも楽しめる仕組みになっています。


 例えば秀吉が猿で家康がたぬき、これは誰もが思いつく事でしょう。その流れで信長がホトトギスだったり、石田三成が鷹、加藤清正が虎で伊達政宗に至っては龍になっています。話題の真田幸村は鹿で明智光秀はうさぎと兜のイメージから動物をはてはめているパターンの割合が多いのかな。


 話の内容は下らないものが多いです。例えば幸村親子が出てくる話では2人がずっと団子屋で話をしていて店を出る時に所持金のなかった父が幸村からお金をせびる話だったりとか、藤堂高虎と黒田長政がじゃんけんで勝ったら刀で斬るのを負けた方が兜で防ぐ遊びをずっとやっているだけとか。そして最後には林原めぐみのナレーションで「~そんな話があったとか、なかったとか……」で締めくくられます。


 タイトルが~甲~の時点でもしやと思っていましたが、どうやら次クールも続けて放送されるみたいです。そう、「戦国鳥獣戯画~乙~」として。


 多分ロペ系の話が好きな人は面白いと感じるはずです。どうかなーって思っている人はネットで検索して出て来た動画をまず見て欲しいと思います。元ネタとなった戦国エピソードを知らなくても十分楽しめますよ!私がそうでしたから!←

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