ハリガネサービス

 最近はゲーム系の話題が続いていたので今回は漫画の話に戻ります。さて、最近のスポーツ系の漫画で一番人気はと言えば、勿論人によって挙げる作品は違うと思いますが、ハイキューを挙げる人も多いのではないでしょうか。現在放送中(※執筆時)のアニメもとても丁寧に作られていて、見ているこちらまで思わず手に汗握ります。


 今日紹介するハリガネサービスもまたバレーボールが題材のスポーツ漫画です。週刊少年チャンピオンで連載しています。作者は荒 達哉先生。ちょっと調べたらこの作品以外の情報が出てくなかったのでこの作品が先生の商業誌デビュー作なのかも知れません。


 ハイキューが真面目スポーツ漫画だったように、このハリガネサービスでも特に常識から外れた技は登場しません。最近は超人スポーツ漫画って流行らないんでしょうね。それ系で現在連載中の漫画ってテニプリくらいでしょうか。技が必殺技と化したスポーツ漫画って。まぁ多分私が知らないだけなんでしょうけど。


 常識の範囲内とは言え、かなりのチートキャラがこの作品でも登場します。まず、主人公の下平自体がサーブを正確に打てる事に特化したキャラと言う設定なんです。勿論各種条件に左右はされる訳ですが、それでもかなりチートですよこれ。


 敏腕の監督によりそんな主人公含むチームメンバーがメキメキと技術を身に着けて下平もサーブ以外の技術も身に着けていきます。現在連載中(※執筆時)の話ではインターハイの話をしています。どんどん強豪校を打ち破って快進撃の最中ですね。


 個性的なキャラの活躍も面白いのですが、この作品の一番の醍醐味は主人公下平のサーブ無双でしょう。悪条件でない限りは狙った場所に正確に打ち込めるので強い強い。この漫画が楽しめるかどうかはそれを面白いと感じるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。


 それと超人スポーツ漫画じゃないとは言いましたけど、かなり個性的なキャラが個性的な攻撃をしてくるので、そこも楽しめるかも。言ってみればギリギリ超人じゃない感じ。戦術より技で勝ち進むような展開が多いのは少年漫画らしいとも言えます。


 キャラの造形の癖が強いのでそれだけでも読者を選ぶところですけど、そこを乗り越えれば結構面白いです。あのチャンピオンで長期連載を勝ち取っているのですからしっかり人気もあるのでしょう。何故かチャンピンって自分が気に入った作品ほど打ち切られているんです。最近はそうでもなくなりましたけど。

 

 チャンピオンって打ち切る時はぶつ切りで終わる事が多いんですよ。打ち切りなら打ち切りできれいに終わるように話をまとめればいいと思うのですけど、編集がいきなり連載終了を告げるのでしょうか?ぶつ切り打ち切りは心臓に悪いので出来れば止めて頂きたいと思います。


 と、思わずチャンピオン批判をしてしまいましたが、ハイキューでバレーボールを知って他のバレーボール漫画も読みたいなと思っている人にこの作品をオススメしたいと思います。私もハイキュー経由で読むようになったので。多分ハイキュー読んでなかったらこの作品を読む事はなかった気がします……(汗)。

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