最近のアニメは1話切り

 最近のアニメは1話で判断されている――少し前、某まとめサイトを読んでいたらそう言う記事が目に入りました。

 何故そんなに判断が速いかと言えば、アニメの本数が多いからですよね。この夏に始まった作品群も全部で50作品くらいありますもん。こりゃ作品を厳選しないと厳しいですわ。


 ちょっと前まで作品を切る基準は3話と言われていました。3話まで見て面白くなければ視聴を止めると。今はもうそれどころじゃなくなったのですねぇ。

 私も多少話の展開やキャラの心情が自分に合わないと切る事にしました。特別好きな作品に厳選して見るだけでも大変です。特に何話切りとか決めている訳ではないですけど。


 この1話切り、設定の多い作品には不利な現象ですよね。その説明が後に生かされて面白くなるとしても、1話の時点では余り面白くない作品と言うのはざらにあります。1話切りの風潮を受けて今後はアニメの作り方も変わってくるのかも知れません。例えば説明は2話以降に回すとか。


 で、これって何かに似ているなと思ったんです。そう、WEB小説の書き方ですよ!よく目にするWEB小説創作論では1話の展開を重要視するようにと書かれています。読者はただで読んでいてつまらなかったらすぐにブラウザバックするから、最初からキャッチーな展開にしなくちゃダメ!って言うヤツです。


 しかしそんな風潮になってしまったのも、全てはアニメの本数が多過ぎるからなんですよね。アニメ業界はこのままだと後数年で限界を迎えるって言う話もありますけど、本当にこの業界の構造を何とかしなくちゃ、いつか全てを巻き込んで共倒れ……なんて事にもなりかねない気がします。どうかそれだけは何としても避けてもらいたいものです。


 ちなみに私が見た1話で一番最高だったのは、OVAになりますがジャイアントロボです。考えたらあの作品も結構変則的なストーリー構成でしたね。エヴァの2話も初めて見た時は新鮮に感じたなぁ(1話の話じゃなくなった)。

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