VECTOR BALL

 VECTOR BALLは金色のガッシュ!!でお馴染みの雷句誠先生の最新作(※執筆時)です。

 連載が始まったばかりでまだまだ謎が多いのですが、雷句節が第1話から炸裂しています。この先生のキャラ崩壊前提ギャグのサービス精神は素晴らしいですね(褒め言葉)。


 この作品を簡単に説明すると頭の良い主人公がその頭の良さを活かして学校を敵の手から守る作品です。今のところは。

 どうやら設定的に話が二転三転しそうなので、この認識も後でまた変わってくるかも知れません。


 久々の週刊少年漫画誌復帰作なのでそうしたのか、今作もまたガッシュと同じく小さな相棒と共闘する作品になっています。ただ、そう言う戦い方をするのは主人公だけになってますけど。

 そう言えば主人公が頭が良くて友達がいないのもガッシュとの共通点ですね。今作の主人公に友達がいないのは、その性格が歪んでいるからなのもあるけど。


 その独自の戦闘描写は必見の価値有りです。今作では敵の仲間が寝返って味方になっているのですが、その力は総じて敵より弱いんです。その弱い力を主人公が頭を使って何倍にも増幅させて敵を討つと言うのが今のところの作品の戦闘パターンになっています。


 今後は敵も強くなって今までと同じパターンでは勝てなくなる事もあるでしょう。その時に主人公がどんな作戦を立ててピンチを脱するのか、普通のバトル漫画みたいに敵より強い攻撃を出せば勝てるみたいな単純なものじゃないので、作者的には大変だと思いますけど、その分読者側は楽しんで読めると思います。


 このベクターボール、主人公の名前が米炊おかかって言うんですよね。そのネーミングセンスからも分かる通り、人間ドラマパートは結構ふざけています。これからどんどんシリアス寄りになるのかも知れませんけど、ギャグ要素はずっと維持して欲しいなって思いながら読んでいます。


 最後に言い忘れていましたがこの作品、面白いですよ。緊張感のあるバトルは文句ないですし、雷句先生のあのギャグが肌に合う人には特におすすめです。


VECTOR BALLは週刊少年マガジンで絶賛連載中です(※執筆時)。

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