駆け落ち

若狭屋 真夏(九代目)

 楽屋話

「ども。若狭屋小夏です。覚えてますか?わすれちゃった?いやですよ。忘れちゃ。

九代目若狭屋真夏です。あれから「書いてる人」私の事すっかり忘れて、ほかのショートストーリーしか書かなくなりましてね。わたし師匠と「書いてる人」のところへ文句を言いに行ったんですよ。

そしたら「書いてる人」もネタが尽きてきたらしくて、あたしを主人公にして小説を書こうって話になったんですが、題名は「小夏逃亡恋掛橋(こなつとうぼうこいのかけはし)」ってのはどうだって言われたんですが、はっきりと断りました。

時代劇じゃなんだから、いつも書いてるような、「恋文」とか「封印」とかそういうのがいいですって言ったら、じゃあお前が決めろっていわれました。

悩んだんですけどね「駆け落ち」がいいんじゃないかと思ってこのタイトルが決定したわけです。

タイトルはこれに決まったんですが、内容をどうしようかと三人で考えてますと、師匠が「書いてる人」のところへ地球儀を持ってきて、師匠がそれをくるくるってまわして「書いてる人」が指をさす。

で次のセリフが「お前グアテマラに行って女をナンパして来い」て無茶ぶりをしてくるし、師匠は風呂敷にあたしの荷物を詰め込むって始末で。

「書いてる人」にあたしの青春ストーリーなんてどうでしょうって無理やりにグアテマラに行かなくて済みました。

まあ、お前が主人公なんだから、その線で行こうと決定した次第で。。。

これでまた「ただでさえ少ない読者様」をなくしてしまうと、あたしもう登場できないかもしれません。「ナレ死」みたいなことになってしまいますから、お時間のある方はぜひご一読いただきたいと「書いてる人」ともどもお願いします。

というわけで私がナレーターを務めさせていだだくのもここまで、

第一話「逃亡」。。。。。。ってなんで逃亡なんだあの「書いてる人」やっぱりこの前の数学で赤点取ったことをばらしたのをうらんでるな、、、、


改めまして「書いてる人」です。今回は「若狭屋小夏」が駆け出しだった時代のラブストーリーを書かせていただきます。

毎度ご贔屓のほどを。。。

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