警視庁超能力捜査課捜査本部

コヨヤミ

始まり

第1話 プロローグ(4/8)

時は、西暦9901年。世界は超能力で動いている。自動車や船、飛行機など石油を原動力としている乗り物が衰退し、超能力を原動力としている飛空船が登場し、はや、1世紀が過ぎた。そんな世界で、9825年に飛空船強奪事件が起き、その事件以降、全世界で、『国際超能力刑事許可法』が採択され、日本でも『超能力刑事許可法』が成立した。この物語は、それから76年が過ぎたある日から始まる。

三星梨桜ミツボシリオ巡査長。おはようございます。」

と、警視庁受付の人に、挨拶され、何気なく返し、ある部署に向かう一人の少女がいた…。いや、少女と見間違うほど可愛い風貌の少年だ。

その少年が向かう部署とは超能力捜査課。

そこは、警視庁のとある階の奥にある。

少年は、エレベーターに乗り、その階で降りた。

そのまま、少年は、超能力捜査本部の扉を開いた。

「梨桜~。おはよっ。」

と、少年と同じ年ほどの男性が、少年を見、挨拶をした。

「燎。おはよう。っていうか、何見て困惑してたの?」

超能力反応板サイコパス・ボード見てた。」

と、一之瀬燎イチノセリョウは、壁に掛かっている銀色の板を見ながら、言った。

「あれ?ココ………青色だ………。おかしいね。行ってくる。」

と、少年は、入ったにも関わらずまた、急いで部屋を出た。

超能力反応板は、赤〉黄〉緑〉青〉黒〉白〉無という色の違いで超能力に反応している。

青色に発光するには、超能力者が自身の能力ちからを使い、半径500メートル範囲の建物・公共設備を破壊、もしくは犯罪が起きないといけない。

「行ってらっしゃーい。」

と、燎は、少年を見送り、自分の机に着席した。

「あっ。忘れ物~♪」

と、少年は、忘れ物を思い出し、また入り、忘れ物を取ろうとした。

「梨桜君。おはよう♪はい。制圧銃と通信機。」

「柚奈、おはよう。ありがとう。」

と、少年は、サポート係の柚奈に言い、制圧銃と通信機を受け取り装着した。

「三星。おはよう。」

「警視総監‼おはようございます‼」

「ちょっと頼みたいことあったのだが、忙しそうだからやめとくわ。」

「頼みたい事なら是非自分に!」

「一之瀬に頼むかな。」

と、警視総監が言うと、警報が鳴った。

『超能力捜査本部の刑事は、至急A-258に出動せよ!!』

A-258とは、先程、少年が気にしてた場所である。

「一之瀬!出動せよ!!」

「はい!!」

「制圧銃と通信機装着して。」

と、柚奈は、言って、それぞれを渡した。

「他のメンバーは?」

「外の見回りをしてるから、そこから、現場に直行だよ?」

「俺、バイクで直行だけど?」

と、少年は、言い、バイクのを見せた。

バイクの原動力は、もちろん超能力である。

「俺も乗る。」

「行くよ!二人とも!」

「「本部長!?あっ。はい!!」」

と、二人の返事を聞く前に、それぞれの肩を叩き、通路に出た。

それから現場に到着したのは、10分後だった。

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