春画先生

 この作品、映画の予告に興味をそそられて観たのですが、予想以上にエッチな作品でした。R15でここまでやってええの? と思ったり(汗)。久々に日本の邦画の濡れ場で女優さんの乳首を拝見しましたよ。しかもさらっと。惜しげもなく。ちょっとびっくりしちゃった。すごい久々だったので。私が観ていない映画では別に今までも普通にそう言うシーンのある作品が作られているのかもですけど。


 映画予告を見た時の想像では、春画をテーマにした健全なコメディだと思っていたんですよね。多分そう言う映画も撮れたと思うのですけど、むっちゃ性交方面に舵をきった作品でした。まぁメインテーマが春画ですからね、ある意味必然と言うか。

 この映画の売りは邦画初の無修正春画の描写らしいです。まぁでもやっぱり堂々とこれが春画ですってやられると、別にやらしくはないですね。キャラの顔も浮世絵のそれですから。これが萌え絵だったらヤバかったかなぁ。


 テーマが春画だからか、作風は時代がかった古風さがあります。台詞回しも含めて。そう言う世界観でも普通にスマホがあったりノートパソコンがあったりするのが異物感があって面白かったですね。

 作品のジャンルはコメディなのですけど、これが本気で笑える人は様々な経験を経た人なんじゃないかな。いや純粋に笑えるようなシュールなシーンもあるのですけど、そう言う展開ありなの? って思ってしまう展開も多いので。


 春画がメインテーマだからなのか、様々な性愛の形も盛り込まれておりましたね。ノーマルなやつも、アブノーマルなやつも。流石に一般映画なので、そこまで劣情を催すようにはなっておりませんでしたけど。

 出演俳優さんの中にシン仮面ライダーの2号の人が出ていたのですけど、この映画でも軽薄な感じの役柄でした。この人本当にこう言う役がハマりますよねえ。映画内では両刀遣いの人で、妖しげな雰囲気をプンプンさせておりましたよ。


 個人的に印象に残っているのはヒロインの女優さんですね。いやすごいパワフルで。勢いと情熱を感じました。このヒロインが映画内で一番たくさんエロい事をしているのですけど、観ている時はそこまでエロさは感じませんでしたね。個人的には、ですけど。

 むしろエロさで言えば安達祐実さんがすごいエロかったです。その存在感がね。ロリバアの本領発揮ですな。安達さんは絡みのシーンはないのですけど。必要なかったです。あ、キスシーンはありましたよ。かなり暴力的なやつでした。


 映画で出てくる春画は有名なものが多くて、それ系の作品に多く触れている人には物足りなく感じる人もいるかも知れません。映画では春画鑑賞者が結構いるような描写いなっていたのですけど、実際、多いのでしょうか? 

 知らない世界だけに、フィクションなのかリアルでもそうなのかを考えてしまいましたね。知らない別の世界を垣間見たようでしたよ。


 この作品も、話の流れから言うと恋愛映画なんですよね。ただ、前回観た『アナログ』とは正反対な作風です。あっちはプラトニックでキレイな作品でしたからねえ。こちらは、何と言うかマニアックですよ。シュールギャグありのコメディですしね。


 作風が合えばこの作品は面白いと思います。春画に興味があるなら受け入れられる……かなぁ。倫理的にアレな展開になったりするので、そう言うのが許せない方にはオススメ出来ません。

 私は予告で想像したものと違う展開になったので、割りとびっくりした方でしたね。こう言う世界もあるんだなあと思いながら観ていました。

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