ジョン・ウィック:コンセクエンス

 ジョン・ウィックシリーズ最新作にして最終章『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を観てきましたよー。いやはや、すごい作品でした。何がすごいかって、上映時間が3時間近くもあるのに中だるみせずにあっと言う間に観終えてしまった事です。何なら「えっ? もう終わり? 短っ!」って思ったくらい。

 これはすごい事ですよ。2時間超えの映画って大抵はどこかで長いなあって思うのが普通で、シンエヴァやらRRRでもそれを感じていましたからね。


 では何故ジョン・ウィックで長さを感じなかったのか。答えは簡単です。全編ほぼバトルシーンだったから。バトル以外のシーンがテンポ良くて短いんですよ、この作品。だから息つく暇がないんですね。これで通常シーンが普通の映画並になっていたら3時間30分くらいの上映時間になっていた事でしょう。


 ジョン・ウィックと言えば犬ですけど、今作でも犬が登場します。犬を相棒にした殺し屋が出てくるんですよ。ジョンを狙ってはいるのですけど、結果的にジョンを助ける立ち回りになっていきます。この犬が殺し屋の有能な相棒になっていましたね。大活躍をしておりました。


 ジョンって伝説の殺し屋ですけど、完全無敵には描かれていないんですよね。強敵には普通に苦戦しますし、やられかける。そこが彼の魅力のひとつなのでしょうね。まぁどんなにダメージを受けても立ち上がっちゃうんですけど。そこは超人ですなあ。


 後、このシリーズの売りと言えば、ジョンにかけられた賞金がどんどん上がっていくシーン。今作でもそれは印象的でしたね。賞金が上がる度に街のゴロツキが武器を片手にジョンを殺しにやってくるシーンはどこかシュールで、この映画でしか味わえないバトルシーンが展開されていきます。

 ここでもジョンは無双を続けるものの、かなりダメージも受けているんですよね。そう言うところに、ちゃんと人間だなと思わせてくれたり。とは言え、倒されはしないのですけど。全員キッチリ最後には殺すんですけど。


 4作目にはジョンを狙う旧友の盲目の殺し屋が登場します。このケインがむっちゃ強い。ジョンより強いんじゃないかと思うくらいです。ラストバトルも彼との決闘になるんですよね。

 このケインもジョンを狙いながら助けたりもする不思議な関係で。そう言う敵にも味方にもなる人物が登場するのがこの作品の魅力でもあるのでしょう。


 舞台は前作のケリを付けた後でいきなり大阪に飛びます。大阪にも例の聖域のホテルがあるんですね。描写的には敢えての勘違い日本なんですけど、荒唐無稽な展開をする物語には、真面目な日本描写より勘違い日本の方がしっくり来ますよね。

 舞台が大阪でもやっぱり公用語は英語で、大事な話だけ日本語で喋る仕様。これは他の国が舞台でも同じでした。大阪でのバトルも結構尺を使っていて、色々と魅力たっぷりでしたね。真田広之もカッコ良かったですし。


 大阪の後は一瞬だけアメリカに戻ってその後はドイツに飛び、最終決戦はフランスです。有名な観光地での賞金稼ぎ達とのバトルはこの映画の一番の見せ場になりました。どんだけ湧いてくるんだって言うね。


 まぁ語っていくとネタバレが大変な事になるのでこの辺で。この映画を追っていた人には満足出来る展開になっていると思います。私もジョン・ウィックは3からの途中参加組ですのでね、途中で分からないところもありましたけど、しっかり楽しめました。

 あ、4が初見でも大丈夫です。映画は本編が始まる前にシリーズの簡単なおさらいから始まりますので。


 と言う訳で、この映画はシリーズのファンやキアヌ好きな人、派手なバトルを楽しみたい人、カッコいいアクション映画が見たい人にオススメです。

 そう言うのを求めていない人にはオススメ出来ません。映画は8割バトルですからねえ。


 私は最高に楽しめましたよっ。個人的には超オススメです!

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