地獄の花園

 今回は久しぶりの実写映画の感想日記です。観た映画は『地獄の花園』。何かインパクトが凄かったんでね。話のネタにしようかなと思って劇場に足を運びました。で、観てきましたよ。事前情報をあんまり仕入れていなかったので、怒涛の展開に笑うのも忘れてどうにか話を理解しようと頑張って観ていました。展開が結構シュールだったので。


 この映画、ジャンルは邦画特有のコメディなんですけど、結構映像的には頑張っているんですよね。ノリはすごく豪華なコントなんですけど。ま、脚本がバカリズムさんですからね。私もこの映画、脚本が違う人なら観ていなかったと思います。

 バカリズムさん、映画にも出てきますよ。癒やし枠で。いや、映画の中での彼は本当に1人独自の世界に生きておりました。美味しいなぁ。


 この映画をもう少し細かく分類すると『ヤンキー映画』です。OLの世界の話なんですけど。元々ヤンキーモノの話を依頼されたバカリズムさんが、普通に作っても面白くないと感じてOLに設定してみたいですね。正解です。

 そもそもがコメディなのですから、とことん独自の世界にした方が笑えると言うものです。しかも学校が舞台だと登場する人々に制限が出来てしまいますからね。ただのコスプレ学芸会になってしまいますし。それも面白いかもですが。


 OLの世界にしたので作品内で20代30代40代が出てきても違和感がありません。しかもOLの派閥争いを武力の派閥争いに変換したので、それだけでおかしな世界だと分かります。流石バカリズムさんだなぁ。


 映画の話は二転三転するので、やはりネタバレは厳禁ですね。二転三転すると言うだけでもネタバレになりそう。展開だけで言うと、本当にヤンキー漫画の流れのそれです。最後のオチも予想通りなので、みんなニッコリ笑顔になれる事間違いなし。この映画を観ようとする人なら失望する人はいないかと思われます。別のモノを期待した人はショックを受けるかもですけど。観るか観ないかはPVを見てから判断して欲しいですね。


 キャスティングも俳優さん達の演技も良かったです。みんなヤンキーOLになりきっていました。特に広瀬アリスさんとか似合いすぎです。

 この映画には3人の男性俳優さんがOL役で出てきますけど、ジャンルがコメディなのもあって別に女性っぽい演技はしていません。まさに「お前のようなOLがいるか」状態です。エンケンさんはエンケンさんにしか見えませんし、他の男性俳優さんも一緒です。ですが、それもまたわざとなんでしょうね。敢えて男っぽさそのままでやるから面白い。


 後、この映画では割と本格的なアクションシーンが存在します。リアルバトルじゃなくて少林サッカー的なありえないアクションですけどね。それも割と頑張っていましたよ。ハリウッド大作などと比べると酷ですけど、邦画のコメディ映画としては悪くないレベルなんじゃないかな。


 と言う訳で、バカバカしい映画が好きな人や出演俳優さんのファン、バカリズムファンの方々などは楽しめるのではないかと思います。真面目な話ではないので、そう言うのが苦手な人にはオススメ出来かねますな。PVを見て面白いと思った人の期待は裏切らないと思います。

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