アド・アストラ

 お久しぶりの雑記です。最近は映画の感想しか書いていないので、映画日記と化してますね。どうしてこうなった……。


 それはそれとして、今回観た映画はこの秋(※執筆時)の話題作のひとつ、『アド・アストラ』です。夏アニメの『彼方のアストラ』が面白かったのでSFもいいものだなって、そんな感覚で観に行ったんですよ。

 そうしたら上映してすぐにも関わらず小さなスクリーンで、しかもお客さんもまばら……この時点でちょっとやばい雰囲気を感じましたね。連休中でしかも映画の安い日だったんですよ。この好条件で席が1割埋まってたかどうかくらいって……(汗)。ブラピファンの数ってこんなもんでしたっけ?


 とにかく、人気がないのはそう言うジャンルなだけだろうと、私もそれを気にせずに観始めたんですよ。そうしたらね、これは人気がないのも当然だなって感想を抱く結果に――。


 ネタバレを書いていいなら色々とここから詳しく感想を書けるのですが、私はネタバレを極力避けて感想を書く派なのでふわっとしか感想しか書けません。ただ、人を選ぶ映画なのは間違いないと断言出来ますね。万人にはオススメ出来ません。


 ぶっちゃけ言うと暗い映画なのですよ。登場人物も結構死にますし。後はブラピ無双です、チートです。いくら本人が深く関わっているからってここまで超人設定にしなくても……と、呆れるくらいです。少なくとも、私は観ていてそう感じました。


 映画のテーマで言えば、親子関係、未来になっても変わらない紛争、リアルな宇宙描写、宇宙飛行士の孤独、科学者の暴走、組織の隠蔽……などがあります。他にもあるのかも知れません。

 その中で一番しつこく描写されていたのが主人公の心理テスト。これって宇宙に出たら人は狂うのが当たり前だって言うメッセージなのかも知れません。その癖主人公以外が心理テストをしている描写はないのですけどね。


 後、この映画は徹底的な一人称映画です。一方その頃、的な描写はありません。だから主人公側の視点しかないんですよね。この事件の真相はこれでいいのかな? って部分もあやふやなままなんです。

 要するに、映画はハッキリしないまま始まっててハッキリしないまま終わる感じ。他人の視点の描写の必要のない物語なのかも知れませんけどね。


 特筆すべきはやはりその宇宙空間の描写です。これは本当にリアリティがありました。ハリウッドは公に出来ない裏の世界の宣伝担当だって話を目にする事もあります。その手の知識がある私が観るとですね、あ、実際の火星基地もこんな感じなのかーって思って観てしまうんですよ。邪道な楽しみ方なのかもですけど。


 と言う訳で、観る人を選ぶこの映画。逆に言うと、そう言う作風の好きな方には絶対のオススメ映画と言う事にもなるのでしょう。主人公が苦悩する作品の好きな方は気に入るかも知れません。地味な映画でもあるので、そう言う作風の好きな人向けですね。派手なアクションが全然ないと言う訳でもないのですけどね。

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