そらのレストラン
この映画は『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に続く北海道を舞台にしたシリーズの第3弾となります。私は第1弾は見ているのですけど、その次の作品は観ていません。いつの間にぶどうのなみだって映画上映してたん?(無知)
そんな訳で2作目との比較は出来ませんけど、しあわせのパンとそらのレストランのどちらが面白いかと問われたら、間違いなくこの空のレストランを挙げます。面白かったです、ええ。
今回の大泉さんの役どころはチーズ作りに熱中する酪農家の主人です。チーズ作りの師匠がいるのですが、チーズを作る度に師匠に出来を見てもらっているのですね。
この主人公の周りには友達とも仲間とも呼べる5人の同志がいます。みんなそれぞれ自分達の分野で頑張って生活しているんですね。そうして何かある度に集まって、和気あいあいと騒いでいるんです。この日常シーンが本当にほっこりしていていいなあって雰囲気なんですよ。
北海道が舞台なので、やっぱり農業作品が似合うんですよねぇ。大泉さんは酪農家、仲間は農家に畜産に漁業のプロ。そこに有名レストランのシェフが加わって、地元でレストランを開こうって話になるんです。その流れの中で挫折があったり気付きがあったりして、最後に感動して頂こうって言うそう言う作品です。
映画の中での日常シーンが本当に素晴らしいので、このまま進んじゃいけないのかなーって思っちゃうんですよ。どうして映画ってトラブルが発生してそれを乗り越えなきゃいけないのかなと。ずーっと日常でアハハハって笑っているだけでもいいじゃないかなと。この映画の場合、流れる時間が平和すぎて特にそう思ってしまいました。
そんな願いも虚しく、途中である出来事が起こってみんなの仲が一時期険悪になってしまうんですけど、それまでずっと仲良しだったみんなが争うシーンは見たくなかったですね。仕方ないのですけど。それを乗り越える事で得られる感動もありますし。映画ですからね、うん。
映画のキャストもみんな役にピッタリハマっていて、観ていて特に違和感はなかったです。メインの人達も子役の女の子も牧場の牛さん達までみんな芸達者でした。
そらのレストランと言う事で料理のシーン、食事のシーンも出てくるのですが、これまた本当に美味しそうなんですよ。プロのシェフが作った料理って設定なので当然なんですけどね。この料理を作るシェフのキャラもすごく良くて。最高でしたね。
この映画っていい人しか出てこないんです。いい人しかいなくてもトラブルは起こってしまうし、すれ違いだって起こってしまう。
でもみんないい人達だから最後には仲直り。映画のクライマックスはみんな笑顔になると思います。
この映画のキーワードのひとつにUFOがあります。登場人物の1人にマニアがいて、事あるごとにUFOを呼ぼうとするんですナ。で、その事をみんな受け入れている。彼のUFOを呼ぶダンスにみんな喜んで参加するんですよ。それもまた良かったなぁ。
そう言う意味で『そらのレストラン』はある意味『宇宙のレストラン』とも言えるのではないかと思います。この意味、映画を観たら分かりますよ、ええ。
何だかあまりうまくこの映画を語れなかった気がしますけど(汗)、『そらのレストラン』とてもいい邦画らしい邦画になっています。映画の予告を見て興味を持ったなら、ぜひ観て欲しいと思います。きっと損はしないはずですよっ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます