ヴェノム

 10月下旬(※執筆時)からの洋画の一押し作品がこの作品ですよね。マーベルヒーローモノ。知らない人のために簡単に説明すると、スパイダーマンで出てくる最強の敵として出てきたのがヴェノムです。この映画はそのヴェノムを主人公としたスピンオフ作品。スピンオフなのでスパイダーマンは出て来ません。


 映画の予告を見た人はすごく凶悪な話を予想したと思います。実際に映画を観てみると、予告で感じたほどの凶悪な展開ではありませんでした。流れだけで見ると意外とちゃんとしたヒーロー映画だったのです。なので予告のイメージを膨らませていると、ちょっと拍子抜けするかも知れません。


 マーベルヒーローモノと言う事でアクションはたっぷりです。ただし、ヴェノムは全身が真っ黒で終盤で出てくるボスも同族なのでほぼ同じ容姿、ラストバトルでは黒い物体同士がバトルを繰り広げるので正直ちょっと見分けがつきにくく、何をしているのは分かり辛かったりして(汗)。


 面白いかどうかで言うと――個人的に言えば可もなく不可もなく。ハリウッドのテンプレ展開を丁寧になぞった感じでしたね。つまらなくはないのです。ただ、こうなるなって思った展開通りに話が進むのでね。印象に残り辛いって言うか……。


 ヴェノムって寄生タイプのヒーロー(?)なんですよね。だからなのか、同じ寄生するタイプのキャラが活躍する日本の物語の寄生獣とパターンが似ているなと思ったりして。具体的な似ている部分と言うのが映画のラストバトルのシーン。

 ヴェノムの敵となる元上司の攻撃、どこかで見た事があるなと思ったら寄生獣で見た事のある攻撃方法だったのですよ。これは観たら分かります。あの攻撃方法自体、ヴェノムの方がオリジナルなのかも知れませんけど……。


 マーベルヒーロー映画と言えば原作者のカメオ出演ですが、このヴェノムでも当然のように出演されておりました。知っている人はきっと全員見逃さなかったと思います。スタン・リーさん、お元気そうで何よりです。御年95歳(※執筆時)だそうですよ!


 映画は最初から続編を想定しているようで、ラストバトルが終わってからも結構長かったですね。途中でアニメ版のスパイダーマンの映像も挟まれていましたし(バレ)。

 映画もヒットしているそうですし、このまま行けばヴェノム単体の映画も3部作くらいにはなりそうですなぁ。

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