結婚とはリストラだ。
私の婚活は、平成15年から平成18年までかかりました。
実際に婚活されている方ならご存知とは思いますが、婚活には、大きく分けて3種類の活動があります。
1. 出会いを求める
2. 自分を高める
3. 意識を変える
私にとってはどれも困難な課題でした。
1の「出会い」は、まあ、誰かに頼るとしても。
甘いッ、甘すぎるよッ!!
2の「自分を高める」、これが難しい。簡単にそんなことが出来たら誰も苦労しません。私が婚活中に出来たことと言えば、体重を108kgから105kgに減らしたこと(ちなみに身長は165cmです)、オタク収集物をほとんど処分したことぐらい。年収アップも一人暮らしも無理でした。
そして3の「意識を変える」ことに至っては、今のままの自分ではいけないことは判っていたのですが、何をどうすれば良いのか、まったく見当もつきませんでした。
※ご注意 「意識を(結婚向きに)変える」のであって、決して「意識を高める」ではありません。結婚したからと言って、ただそれだけで偉いわけがないのです。
私にとっての、「結婚とは何か」が本当に判ったのは、結婚してからでした。
遅いよ!
いや、きっとそれは多分、婚活しているうちに少しずつ判って来ていて、やっとある程度の言語化が出来た、ということなのでしょう。
私にとって、あくまでも私にとって、結婚とは「リストラ」です。
もっと正確に言うなら、「価値観のリストラを続ける」ことです。
結婚とは、お互いの価値観を
お金の使い方、外食、映画の感想、おたがいの健康、ハグ、バカ踊り、手を繋ぐ、おせち料理、テレビを捨てる、困った人とつきあう、替え歌、
なのです。
「リストラ」という言葉は、本当は悪い言葉ではありません。
どうしても、「企業による非情で不当な解雇」のイメージがついてきますが、本来は、切り捨てるだけではなく、残すべきものを残し、そして新しく創ることでもあるはずです。新規事業とは、そうしたものなのですから。
切り捨てられるほうにとっては、たまったもんじゃないけどね!
もし、私が自分の価値観について「何ひとつ捨てたくない」「何ひとつ変えたくない」と思うようなタイプだとしたら、私は結婚しなかったと思うし、結婚したとしても、とても不幸になっていたと思います。
なぜならそれは、何よりも(結婚生活や結婚相手よりも)、自分の価値観を大事にするタイプであるということだからです。
そのタイプのどこが悪いの?
もし、私が仮にそういうタイプであったとしても、他人を傷つけさえしなければ、現代人としてどんなふうに生きても私の勝手というものです。
ただ、そのような私なら、結婚に向いてるとは言えなかったでしょう。
そして、もし(IF)にもし(IF)を重ねるとしたら。
もし、私がそういうタイプであったとき、もし、別の誰かが「結婚はリストラだ」と結論付けるのを聞いたとしたら……
「ああ、やっぱり。結婚なんてするもんじゃないな」
と、思ったことでしょう。
そう。結婚するタイプの私(現実)でも、向いていないタイプの私(IF)でも、「私の結論」には間違いない、と言えるのです。
(そうかもね~)
さて、早々と結論を書いたついでに、このテキスト全体における私の立ち位置を明確にしておきます。私は結婚を目指して様々なことを考え、行いましたが、「だから」結婚できた、とは思っていません。
運が良かったのかな、イケメンだからかな(笑)。
このテキストはあくまでも個人的感想に過ぎず、貴方が私と同じ考えを持って婚活したとしても、本当に役に立つかどうか保証することはできません。単に独りよがりの妄想であると言う人もいるはずです。私の妻が実在することは確かですが。
(苦笑)
この幸せは全部ただの空想じゃないか、って時々思うけどね!
(え~そんなわけないでしょ)
だから、私が書くのは、「私はこう思った」、「私はこうした」、「そのせいかどうか判らないけど、こうなった」ということに尽きるのです。
なお、人は結婚するために生きているのではありません。結婚する人生も、結婚しない人生も、かけがえのない人生であることに変わりはありません。
さて次回からは、七転八倒の婚活歴史(笑)をたどりながら、私の思いを書いていきたいと思います。なお、このテキストは事実を元にしていますが、個人情報、著作権、団体利益等を保護するため、司法関係者のアドバイスを元にしたフェィクが含まれていることをご了承ください。
では、まずは婚活以前にあったことからです。
(そこからー?)
君の出番はまだまだ先なんだ。ごめんね。
愛してる、ハニー。
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