第二十四話 それぞれの食事

 シュリのオムツの洗濯を終えたミフィーが戻った頃には、カレンとシュリの狂宴も終わっており、シュリは茫然自失、カレンは顔をツヤテカさせてニコニコしていた。


 現在、シュリは全裸である。

 荷物を全て馬車の中に置いてきていたので、着替えの服もオムツもないのだ。

 ミフィーはタオルに包まれたシュリの身体を抱き上げてぎゅーっと抱きしめる。



 「シュリ、お利口にしてた?」


 「う~、あう~(こっちはお利口だけど、カレンがね……)」


 「カレンさん、ありがとうございました」


 「いえ、こちらこそ、貴重な経験をさせてもらいました」



 シュリは唇を尖らせたが、シュリの言い分を2人に理解できるわけもなく、2人は和やかに会話をしている。

 その後、ミフィーとカレンは手分けして部屋の中を片づけはじめた。

 カレンは使用した桶や布を片づけ、ミフィーは窓を開けたり、汚れたところを拭いたり。


 そうこうしているうちに夕食の準備が整ったのだろう。

 部屋の扉がノックされ、宿の人間が食事を運んできた。

 食事の内容はそこそこ豪華で、2人は楽しそうにおしゃべりしながら食べていた。

 話題はもっぱらシュリの事。



 「シュリ君のほっぺた、ぷにぷにでたまりませんよね」


 「そう!そうなの~。ずーっと触ってても飽きないんだよ。つやっとしておいしそうだから、たまにぱくってしたくなっちゃって」


 「あ、わかります。すごくおいしそう。あの、私も後でやってみても?」


 「もちろん。シュリもぱくぱくされるの、結構好きみたいだし」


 「ぶぅ~(別に好きって訳じゃ……)」


 「でね、シュリってば……」


 「へぇ~、シュリ君ってそうなんですね……」



 2人の話は止まらない。

 年頃の女子同士、もっと他に話すことはないのかよと思いつつ、シュリは半眼でじとっと2人の女を見つめるのだった。


 そんなこんなで2人の食事も終わり、今度はシュリのお食事タイムである。

 色々バタバタして、しばらくミフィーのおっぱいを頂いていないため、さすがのシュリも腹ぺこだ。

 ミフィーが近づいてくるのを見て、思わず満面の笑顔で迎えてしまった。



 「うわぁ。シュリってばすごくご機嫌。どうしよう……すっごく可愛い」


 「えっ、そんなに?私にも見せて下さい……うわぁ。なんなんですか、この可愛さは」



 女2人でうっとりとこちらを見つめている。



 「あ~、うぱ~(いやいや、見てないでおっぱい下さいよぅ)」



 ミフィーに向かって手を伸ばせば、ニコニコ笑顔の可愛い彼の母親は、阿吽の呼吸でシュリを抱き上げてくれる。

 シュリはミフィーの控えめおっぱいをパフパフと叩いて、必殺の上目遣い。

 ミフィーはトロトロの笑顔で応え、いそいそと胸元をくつろげて可愛らしいおっぱいを取り出してシュリへと差し出す。



 「うわっ」



 いきなり胸をむき出しにしたミフィーを見て、カレンがそんな声をあげた。



 「あ、いきなりごめんね?でも、女同士だし、いいよね?」


 「あ、え、ええ。もちろん。どーんとやっちゃって下さい。どーんと」



 言いながら、カレンはちょっぴり鼻息を荒くしてこちらをのぞき込んでくる。

 やりにくいなぁと思いつつ、だが空腹には勝てず、シュリはパクっとミフィーの乳首をくわえた。

 後は一生懸命吸うだけだ。

 ちゅぱちゅぱ音を立てて、シュリは懸命にミフィーの乳首を吸った。

 なま暖かい液体が口腔を満たし胃袋へ落ちていく感覚は、何ともいえず幸せな感じがした。



 「うわぁ、すごく吸ってる。お腹が空いてたんですねぇ。一生懸命なシュリ君、可愛いなぁ。ミフィーさん、こうやっておっぱい吸われるのってどんな感じなんですか?」


 「え?うーん。そうだなぁ。ちょっと痛い?」


 「ええっ、い、痛いんですか?」


 「うん。結構夢中で吸われるから容赦ないし。あ、でも幸せな感じだよ。夢中で吸ってるシュリを見ると、可愛いし、そんなに私のおっぱいが好きなんだなぁって感じるし」



 えへへっとミフィーが笑う。

 痛いという単語が聞こえて、シュリは少し吸う力を弱めた。

 ミフィーに痛い思いをさせるのは本意ではない。

 大分お腹もいっぱいになってきたし、たまにはミフィーの可愛い乳首を労ってあげようと、そっと舌先を伸ばした。



 「あんっ」



 途端にミフィーが可愛い声をあげる。

 シュリは、リズミカルに母乳を吸い上げながら、ちっちゃな舌でミフィーの乳首を愛撫した。普段からの感謝を込めて。



 「んっ、あんっ……シュ、シュリぃ、いつもと吸い方が違うよぉ……なんだか気持ちよくなっちゃう」


 「きっ、気持ちいいんですか!?」


 「んぅ、うん……シュリが、おっぱい吸いながら乳首を舐めるから……」


 「テ、テクニシャンなんですね。シュリ君」


 「い、いつもはこんな事ないんだけどぉ……ああんっ、気持ちいいよぅ」


 「そ、そんなに……」



 カレンがごくりと唾を飲み込む。潤んだ瞳がシュリを見つめていた。

 カレンが見つめるその前で、シュリはミフィーの乳首をその小さな唇から解放し、名残惜しそうに舐めながら母親の顔を見上げる。

 ミフィーは上気した顔で色っぽく微笑み、



 「シュリってば、おっぱい吸うのが上手なんだから。今までこんな風に吸った事無かったのに、今日まで隠してたの?」



 そう言って愛おしそうに息子の顔を撫でた。母親の顔というよりも、むしろ女の顔で。

 そんな2人を、カレンが羨ましそうに見つめている。

 その視線を感じて、ミフィーはカレンににっこりと微笑みかけた。


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