第二十三話 シュリとカレン

※2017/10/17 内容を一部変更しました。


 お湯はとても気持ちよくて快適だった。

 だが、段々ぬるくなって来ていたので、カレンがシュリの体をお湯から引き上げ、きれいな布の上に上げてくれた時はほっとした。


 感謝の気持ちとともにカレンを見上げてはっとする。

 カレンの目が、なんだか色っぽく潤んでいた。

 その目が、シュリの下半身をロックオンしている。



 (やばい。いつものアレだ)



 と思うものの、はっきり言って身を守る術はない。

 シュリは、かつてミフィーの友人達によって繰り広げられた、めくるめく羞恥プレイの日々を思い出し、少し遠い目をした。



 「シュリ君、私が舐めて、治してあげます」



 カレンの脳内では、その行為がばっちり正当化されているのだろう。

 そして今、そのことを本気で信じているに違いない。

 まあ、危険な目に遭わされる訳じゃないしいいか、とそんな風に思う。

 生まれてから1年、たくさんの大人に異常なまでに可愛がられ、すっかりすれてしまったシュリなのだった。


 そして始まるぺろぺろタイム。

 なんとも言えない数分間を、シュリは男らしく耐え抜いてみせた。

 た、多分、耐え抜けたんじゃないかと思う。


 だが、そんな思いも、とろけきった瞳でこちらを見つめるカレンを見ていると、ちょっぴり揺らいでしまうのだが。


 シュリは、熱い視線を注いでくるカレンからふいっと視線を逸らし、思う。

 舐められてはいけないところまで舐められてしまった、と。

 そんな事実を噛み締めながら、



 (こ、今度こそお婿にいけない……)



 と心の中でしくしく涙を流すシュリなのであった。


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