待宵対話集
しばふね
生まれ変わったら人になりたい猫になりたい
「私は生まれてきたくなんてなかったよ。」
「そうなのかい?僕は生まれてきて良かったと思うよ。色々苦悩はあるけどね。」
「まぁ生まれてきたことはそれ程嫌ではないかな。どちらかと言えば人間に生まれたのが嫌なのかも。」
「どんな物に生まれても、それぞれの苦悩があるさ。例えば猫に生まれても猫なりの苦悩がある。もしかしたら、人間に生まれたいなんて思うかもよ。」
「人間になりたい猫と、猫になりたい人間。どちらが幸せなんだろうね。」
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