しあわせの舞

@siori-17

第1話 春の訪れ

好きなひとがいる ことは


とても幸せなことだと


思っていた












第一印象はどちらかといえば


よくなかった



学校で配られたアンケート用紙に


変な絵をたくさん書いていたんだから




でもその絵が変にうまい




「変な子だな」って思っていた




それがあなたの第一印象


「ねえ、ここの問題ってわかる?」


隣から声がした



あなたがアンケート用紙の最後の問題を指差しながらわたしに訪ねてきた



わたしもわからなくて困っていた




「わかんない、ごめんね」


(ちょっと素っ気なかったかな)


人見知りのわたしは声を掛けられたことに驚いて思わずそう答えた


(あぁせっかく友達になれるチャンスだったのにーーーー!)


と心の中で消極的なわたしを責めていた









授業がおわり、

わたしはあなたに声をかけた



「絵上手なんだね!!」



わたしにしてみれば一世一代の一言だ



「え!!見られてた!?恥ずかしい笑」



と恥ずかしそうにあなたは笑った


(気さくでいい子かも。。?)



「お昼いっしょに食べてもいい?」



と入学したてで誰も友達がいなかったわたしは思い切ってあなたを誘ってみた



「いいよ!いいよ!いっしょにたべよう!」



とあなたはとても嬉しそうに答えてくれた



「あ!名前言ってなかったね!

高宮 舞って言います!舞でいいよ!」



とあなたが答え、

わたしは慌てて自己紹介をした



「じゃあ、、舞で!

わたしは瀬川 凜っていいます!」



「じゃあ、、、凜って呼ぶね!」







お昼ごはんを食べながら舞がゆった



「瞬きのタイミング凜 変だねwww」



わたしは瞬きのタイミングを変だと言われたのは初めてのことで少し戸惑った





ましてや初対面なのに


人の容姿をバカにしてくるとは


失礼極まりない





でも




バカにされているのに



そんなに嫌じゃなかった




今考えたらなんであんなに

笑っていたのかわからないほど




お腹がよじれるほど笑った






まわりの人はみんな

わたしたちが今日はじめて会った




初対面の友達とはわからないくらい。







日が暮れるまで学校にふたりで残り



他愛もない話をたくさんした



1日で舞のことをたくさん知れた











きょうはじめて会った舞。


でもどこかで会ったような…


そんな気がした

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