Wish

モネルナ

物語が出で来はじめ

一人の男が学校に向かって歩いて登校している。彼はこの御時世、珍しく徒歩で登校している。自転車は使わない。健康のためだ。

彼の名は華威 望(かい のぞむ)どこにでも居る高校生だ。容貌もさして目立った点はない。無理矢理特徴をあげるとするなら髪の毛によって左目が隠れている。

ブォォォォォォ。何処かでトラックの音が聞こえる。

望の通っている高校は近場の公立高校だ。学力は低いと見下されるレベルなどでは無く、しかし高いと崇められるレベルでも無い平凡な高校だ。


・・・望が交差点に差し掛かったその時!

望はいきなり三歩後ろに下がった。よろめいたなどではなく、確実な意思の元下がったのだ。

何故!

ブォォォォォォ。トラックが交差点を曲がってきた!しかもかなりインコースで入ってきている。下がらなければ引かれはしないが、危なかったであろう。

望は予知したのだ。後ろに下がらなければ危ないと予知したのだ!

望は何処にでもいる高校生だ。容貌もさして目立った点はない。無理矢理特徴をあげるとするなら髪の毛によって右目が隠れている。

しかし望には唯一、人と違う力がある。望には予知能力があるのだ!

その事を人に自慢する事を望は絶対しない。望は目立たずに、静かに行きたいと願っているからだ。有名になっては静かに生きれない。だから、望はこの力を人に隠して生きてる。

そして、今日も望は学校につき、静かに過ごす。

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