「恋愛も、ギャンブルの一種かもしれない〜カミングアウトは突然に〜」

誰にでも一番落ち着ける場所、というのがある。

多くの人にとってはそれが家なんだろう。

今の僕もそうだ。

妻がいて、猫がいる今の家は、とても居心地がいい。

ちなみに家の猫にもそういう場所がある。

順にあげていくと、寝ている奥さんの股の間か、僕の汗をかいたシャツの上か、押し入れのカラーボックスの上か、テレビ台の下だ。

このどこかに必ずどれかの猫がいるのだが、奥さんの股の間にねているやつが心底羨ましい。そこは本来僕だけの場所であるべきだ。なんてったって夫婦なんだから。

が、むりやりそこから猫を移動させると僕の家庭内ランキング(奥さん調べ)がだだ下がりになってしまうので、いつも悔しさのあまりタオルを噛み締めて眺めているばかり。僕も股に挟まれて眠りたい。


で、当時高校生だった僕にとっての落ち着ける場所は、公園のベンチでありコンビニだった。


2人目の父親は結婚してしばらくしてから、仕事ができなくなっていた。

目が悪くなっていた事と、勤めていた職場が倒産したからだ。

職場が倒産してからしばらく、2人目の父は仕事にいっているフリをしてパチンコにいっていた。目が悪いはずなのに。

それが発覚したのは、僕が高校3年になるかならないかの時だった。

パチンコ通いがバレた後、2人目の父は母に金を借りて服屋を開いたが一年も持たないうちに閉店し、ずっと家にいるようになっていた。

パチンコで作った借金と店の借金は、結構な金額になっていた。

ほんと、ギャンブルは怖いね。


ギャンブルで思い出したのだけれど、高校時代にアルバイトしていたお好み焼き屋の店長が不思議な人で。

店はいつも閑散としていたのだけれど、僕の給料が下がる事もなく、店長も焦って客を増やそうともしていなかった。

で、気になった僕は売り上げがどんな感じかそれとなく聞いてみたんだけれど、

「ああ、君のバイト代、株の運用とパチンコの儲けで賄えてるから気にしなくていいよ」

と言われたのだが、この人なんで店をやっているんだろう、という疑問が僕の頭から離れることはなかった。

別の日、漫画を読みながらお客さんを待っている僕に何の前触れもなく、

「ただね、君はギャンブルをしないほうがいい」

と言った。その言葉に続いて、

「多分だけど、君は人生自体がギャンブルになるから」

と少しにやけながら言われたのだけれど、まさにその通りになった。

一体あの店長は、何者だったのか。


僕がバイトを辞める時には、

「俺もそろそろこの店閉めようかな。神戸で新しい商売しようか考えてるんだ。あれ、たこ焼きあるでしょう、あのたこをエビに変えてね、神戸エビボウルって店だすの」

とまた、にやけながら話していた。

最近気になってネットで調べてみても出てこないので、多分成功しなかったんだろう。


とまあ、そん感じの高校時代を送っていた。

父が家にずっといたので家の中に僕の居場所がなかったのだけれど、上で書いたバイト先やその当時の友人関係には恵まれていたので、特に疎外感やさみしさは感じなかったけれど。

それでも僕は2人目の父親に対して、多少の面倒臭さは感じていたが、嫌な感情は持っていなかった。なぜなら、こんなに言い方をするのが正しいかどうかは分からないが、扱いやすい人だったからだ。夜に出かけるときでも一声かけていれば機嫌が悪くならなかったし、自分に不都合がなければ特に口出しもしてこなかった。


兄が専門学校に行くようになってから、兄はほとんど家に帰って来る事がなくなって、僕と兄との交流は一旦途切れた。

高校時代、僕は演劇部に所属していて、卒業してからもどこかの劇団に所属して役者になれればいいかな、と適当に考えていた。部活が終わればそのままバイトに行き、家には寝に帰るだけだった。


卒業を向かえる年になり、兄はすでに専門学校を卒業して一人暮らしを始めていた。

僕も進路を考えなければいけない時期にさしかかっていたが、大学に興味もなく、行きたい学校も特に思いつかなかった。


いや、嘘だ。

本当は芸大に行きたかった。

ただ、その時家には芸大にいけるようお金がなかったことがネックだった。

父親は働いていないし、先述の通り借金もあった。

兄の専門学校の学費が結構負担だったこと、さらには弟が中学に入る時期であることもかさなり、余計にお金が必要になっていく状況だった。

母親にそれ以上の負担をかけられる状況でもないし、親に迷惑をかけてまで芸大でやりたい事があった訳でもない。

というより、僕があの時大学に行っていたら、多分今より悲惨な人生になっているんじゃないだろうか。

ただまあ、芸大には変な魅力があった。

知り合い中にも奨学金をとって学費を払い、バイトしながら生活を賄っていた人間も数多くいたから、僕の選択はただの甘えでしかないこともよくわかっていた。

でも今考えてみても、別段大学に通っていなくてもそれなりに面白い人生を送れているので、特に後悔もない。


僕は、卒業後すぐにある劇団のオーディションを受け、劇団に無事に入れた。といっても研修生扱いだったけれど。

それから僕もほとんど家に帰らない状況になり、一段落して実家に帰った時、最初に書いた時間がやってくる。


僕が劇団に入った年、その劇団は夏に東京と大阪で公演予定があって、

練習や舞台の裏方業務でバイトもあまりできなかったし睡眠時間も殆どとれなかった。でもそれ以上に生活は充実していた。大阪と東京公演が無事終わり、僕は久しぶりに母と顔を合わせることになった。


その間、別に一人暮らしをしていた訳ではない。

劇団の練習場の近くに住んでいた同期の家に泊まったり、深夜に家に帰って風呂と着替えだけしたり、そんな生活だった。


東京から帰るとき、僕は母に電話をかけた。

すると、丁度兄も帰ってくる。話したい事もあるから早く帰っておいで、とのことだった。

新幹線で東京から大阪に戻り、出演費代わりにもらった日本酒をぶら下げて家に帰った。


玄関を開けると、お姉ちゃんになったお兄ちゃんが、立っていた。


このときの僕の心の中でつぶやいた感想は、

(あー、うん)

だった。

それ以上でもそれ以下でもない。

久しぶりに合った兄が姉になっていたにも関わらず、いや、なっていたからか、とりあえず理解できない事が起こると、

思考は停止するものなんだとこのときに改めて理解した。

理解できないことを理解する。なんだこれは。とまあ、今になれば笑い話だけれど、まあ、そんなもんだ。


で、そのときに兄と何を話したのかほとんど覚えていない。

ということは、多分、ほとんど言葉を交わしていないはずだ。

兄の、いや、姉の服装はなんとなく覚えているし、会った時間帯とかもはっきりしている。

だから、言葉をほとんど交わさなかったんだろう。

多分、おお、とか、ああ、とか、そんな感じだった。

姉と母で最近の暮らしについて5分程話した後、姉は帰っていった。


2人目の父親はアルバイトに行っていて弟は遊びに出かけていた。

僕と母の2人きりになった。


「あれ、どないしたん」


僕はそう母に聞いた。


「あれ、いうてなかったっけ」


もちろんこのふたつの「あれ」は違う意味をもつあれだ。

僕のあれは兄の変化を差し、母のあれは、あの、もう、あれ、あれだ。

僕は何も聞いていなかったので、とりあえず持って帰ってきた日本酒をあけて(18歳だったけれど、その事は忘れてほしい)、母から話を聞いた。


僕が高校を卒業する前にはすでに相談を受けていた事。

最初は難しいかもしれないけれど、兄の行動を理解してあげて欲しいという事。

2人目の父は、あまりいい気はしていない事。

弟にはとりあえず黙っている事。


この時、弟はまだ9歳で、小学4年生だった。

テレビに出ているオネエ系といわれるようなタレントも今と違って少なかったし、刺激が強すぎるだろうとの理由から、せめて小学校を卒業するまでは黙っておこう、という話になった。

ただ、兄はたまに女性の服装のままで家の家に来ていたので、弟の小学校卒業を待たずにばれていたのだが。


その話を聞き、僕は兄を姉として受け入れるようになった。

いや、受け入れなければなあと漠然と思った、の方が正確か。


そんなすぐに受け入れられるわけないし、母もこの時はまだ受け入れきれてなかったのではないか。

ただ、僕に打ち明けられたことで少しは心が軽くなったみたいだった。


ここのへんから一応少しづつだけれども性的マイノリティに関して調べたりするようになってはいくのだが、この時僕がまず考えたことは、

「よし、1つネタが出来た!」

という不謹慎きわまりないものだった。


兄が姉になった。


面白いからしかたがない。というよりも、今でもその話はことあるごとにしているし、というよりもこの文章自体がそもそもそうだし。


でも端から見たら不謹慎かもしれないが、結果的にはこの考え方でよかったと思う。

僕が真っ当に受け入れようとしていたら、何かしらのわだかまりが今でも残っていたかもしれないし、反対にそんなものは受け入れられない、となっていたら家族は今でもバラバラだっただろう。

今の適当な感じが一番いい。

これはもちろん僕が一方的に思っているだけで、兄はそれをどう思っているかはわからない。

僕と兄の関係性だから、今の所上手くいっているだけかもしれない。

それでも否定されたり、腫れ物扱いされるよりは全然いいと思うし、僕がもしカミングアウトする立場であれば、同じような扱いをしてほしいとも思う。


もし、身内や近しい人から、性的マイノリティのカミングアウトを受けて悩んでいる人がいたら、

僕はこうアドバイスする。


「真摯に、かつ適当に」と。


カミングアウトする方とされる方の悩みは、同じようなものだ。

誤解されたくないし、嫌われたくない。


する方はこれが原因で関係性が壊れてほしくないと思っているし、

される方はこれからの付き合い方をどうしたらいいのかで悩んでしまう。

家族であれば段々となれていくから時間が解決してくれたりもするんだけれど、友人関係になると難しい。


友人同士の場合、悩みの根本は「関係性の取り扱い方法が分からない」ということだ。


だから、カミングアウトを切っ掛けにして関係性が崩れるのがお互いに恐怖なんだから、カミングアウトをそのまま流してしまえばいいのだ。


「実は俺、同性愛者なんだよ」

「そうか、じゃあ、今日なにして遊ぶ?」

「ボーリング?」

「おっけ」

 ↓

パコーン、ガラガラ。

ガターン。

「ナイスガーター!そういえば、どんな男がタイプなの?」

みたいな。


多分、それで大分ホッとするんじゃないかな。

両方。


同性愛者であることを隠し続けることは、友情関係を続ける上ですごいネックになる。黙っている罪悪感に耐えきれなくなってカミングアウトする場合も多い。

というか、友人にカミングアウトするなかではこの比率がとても多いんじゃないだろうか。


そうだった場合、上のような軽い感じはもしかしたらいやがられるかもしれない。


カミングアウトした方は、生まれてからずっと悩みつづけて他人を欺き続けてきた深刻な悩みと気持ちを告白している。

これだけ自分が悩んでいたのに、なぜこんなに軽く流すんだろう。と、思う人がいるかもしれない。

だけど、カミングアウトする方もこれだけは分かっていた方がいい。

それだけの大きな悩みを突然言われて、その場で真摯に受け止められる人間なんて、殆どいない。

もしいるとしたら、家族に性的マイノリティがいるとか、自分も同性愛者だとか、カルーセル真紀のファンだったとか、ピーターのファンだったとか、美輪明宏のファンだったとか、なにかしらの素養があるはずだ。


友情関係を築き上げてきた長さが、この人だったら受け入れてくれるかもしれない、という期待感を作ってしまうんだけれど、人間なんていうのはそれほど強く出来ていないし、不意の出来事にきちんと対応できるわけがない。

最初から期待しすぎてはいけないのだ。


変な例えかもしれないが、

親友同士で同じ女の子を好きになってしまって、片方が「あの子、好きなんだ」と先に言ったとしよう。じゃあお前にゆずるよ、なんていうのは漫画の中にしかなくて、実際であればどっちが先につき合えるか争うようになると思う。

恋愛感情が入るまでは親友で、恋愛感情故に関係性が崩れるなんていうのはよくある話で。

あいつなら大丈夫だよ、という言葉は言うのは簡単だけれど、現実的には大丈夫じゃないことの方が多い。恋愛関係のもつれで友達関係が破綻した、なんてのはいつの時代でも多いにあり得る話だし、それで友達がいなくなるのもざらにある。


だからこそ、徐々に受け入れていってもらうしかないのだ。

本当はこういう風に受け止めて欲しかった、なんて後から言われても、カミングアウトされた方は悩むしかない。じゃあそういう風に言って欲しかったって、最初に言えよ、となってしまう。

された方は同性愛についての知識は皆無だし、人を傷つけずにその場を乗り切る方法なんて余計に知らないんだから。まずは話を受け入れてもらっただけで、万々歳なんだと思う。


これ、実は前回話した整形の話によく似ている。

カミングアウトとは、それをした時点で今までの関係性を覆す行為なのだ。

だからこそ、告白する方にもされる方にも気持ちに矛盾が生じるし、ただでさえナイーブな内容が、一層深刻な状況に陥りかねない。

そうならないように、僕は真摯かつ適当にするのが一番いいと思っている。


なぜならば、僕が受け入れられなかったから。

受け入れる心づもりでいても、今までの日常が変化していくんだから、すぐにはきちんと受け入れられないでしょう。

だから、その場では真摯に内容を受け止め、そこから先はお互いの崩れてしまった距離感を、またちょうどいい状態に作り上げていかなきゃいけない。

そんなとこまでガチガチに固めてしまうと、それはもう友人ではないだろう。友人の「フリ」をしているだけになってしまう。


で。


友人関係を継続するためのカミングアウトではなく、

愛情をこめての告白したかったからっていうケースもある。

此処からが実は大変で。


別に受け入られた時の事はかく必要ないだろう。だって幸せなんだから。


そうではなく、友人関係に愛情関係が上乗せされるような状況になった場合に、

告白された方はどうするのがいいんだろうか。

こうなると、関係性の継続は、多分難しい。だって男女でもそうなんだから。


なので、ここで男女であった場合にどうなるかをまずは考えてみたい。

女性と男性との意見を比較した場合、男女間で友情は成立すると考えているのは圧倒的に女性らしい。

逆に男性側は今は友達でもどこかで友情じゃなくなってしまうかもしれない、と思っている人が多数いる、と。でも双方ともに過半数の人たちが、男女間でも一応友情は成立すると思っている。らしい。


らしいが続くけれど、ごめんなさい。

僕には友達がいないから、ネットの情報を元に話すしかないのだ。うん。


で、ほら、男はやっぱり下半身で考えてる。しんじらんなーい。

みたいな事はほっておいて。


これを考えると男女の友情関係の継続において最も必要なのは男性側の理性だ。という解釈になる。


ここではそれを一旦おいといて、男女の友情関係のなかで女性が男性に告白した場合。


告白する以上、今までの関係性はなくなる。


これだけは告白する方が念頭にいれておかないと、ダメだと思う。

男はそれを断るか、受け入れるか、セフレにするか、友人のままでいるかで悩むんだけれど、このなかで最もたちが悪いのは、実は友人のままでいるという選択肢だったりする。告白した方はこの選択肢を相手が提案してきた事でほっとするかもしれないが、それは一時のことでしかない。


どういう事か説明する。

この選択は一見優しく見えるけれど、この提案は告白をなかった事にする行為だ。

女性側としては既に友情から愛情へと変化していて、友情から次の段階へと進みたいと考えているから告白したのに、それを無視している。

受け入れられたり、断られたり、セフレになるなら、友情段階から脱却できたという意味において、ある種のステップアップとなる。

だからこそ女性側からの行動に対して、今のままがいい、というこの対応は優しくないのだ。別の段階にいく事を、阻害している。


ただ、断られた上で女性の方から友情関係をそのまま続けたいというのは、結果を先に延ばし、この先にまだチャンスがあるかも、というような1発逆転の隙や機会をうかがっている場合も含まれてしまうので、今回は除外しておく。


これを同性愛者に置き換えた場合、カミングアウトされた方の出来る対応は、断る、受け入れる、友情継続、断絶の4つだろう。

そして友情に愛情が上乗せされた時、上の女性とのやり取りにならって言うならば、やっぱりそのまま流す、っていうのが一番厳しいんだろうな。


だからといってどうすべきか、となると、ケースバイケースだし、そのなかでもなんとかしたいというのであれば、告白してきた相手がどうしたいのかをうまく聞き出す事くらいしか僕には思いつけない。


告白を受けて戸惑ってるだろうれど、受け入れられないなら、きちんと断る。

これもある種の優しさで、カミングアウトしてきた方も断られてしまう事をまず最初に考えているはずだから。ただ、断るだけではなくてここで相手にきいてみれば、何か解決策が見つかるかもしれない。


「多分、今までみたいな友情を継続するのは難しいと思う。ただ、それは俺(私)が決められることじゃないから、どうしたいか教えて」と。


愛情を持ったままで我慢していくのかか、そのまま関係をフェードアウトするのか。

ずっと友人関係でいたいのなら、我慢するのも1つの手だけれど、それはやっぱり厳しいよな。好きだったらどうしても伝えたいしなー。

もし連絡が取れなくなる結果が待っていたとしても、次の段階に進む為の糧になる。

例えフェードアウトになったとしても、男女であってもそうなるもんなんだから、仕方がない。と僕は思う。



でもまあ男同士であれ女同士であれ、もちろん男女であれ、恋愛ほど難しいものはない。

ゲイだからって理由で断るのは相手を傷つけるけれど、結局断られる理由はそこに落ち着く場合が多い。

男女であれば、例えば容姿や趣味、服装の好みだったり金だったり、努力で補える場合があるけれど、同性愛が理由だった場合どう努力しても実らない。

それを傷つけずに断る事なんて、絶対にできない。


でもだからこそ、男でも女でも毅然とした態度で断るのが筋だと思うし、真摯に向き合って答えを出したのならば相手も理解してくれるのではないか、と思う。


結局何が書きたかったのか分からなくなってきたけれど、男であれ女であれ、マジョリティであれマイノリティであれ、それぞれに悩みがあってそれぞれに嬉しいことだってある。

みんなつらい経験をするし、それを乗り越えるための努力もするだろう。

だからこそ、相手を拒絶するのではなく、一旦受け入れた上で、適当に流れにのっかってみれば、いつの間にか物事が解決している場合もあるってことだ。

ゲイやレズや性同一性障害が理由で一旦離れていったとしても、お互いに真摯な対応をした状態でそうなったのでれば、いつかまた今までと違った付き合い方が見つかったりして仲良くなれたりも、する。


兄は性転換をした後に専門学校時代の同窓会に参加し、男女から拍手喝采を得た、と話していた。

これもテレビやなんやで性的マイノリティを受け入れる下地があったからかもしれないけれど。

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