第2話 憧れ
或る日
空を行く雲を見て
自由に憧れた
漂泊の旅人になって
世界の隅々まで
歩きたいと思った
でも目の前には
日々の暮らしと
その日から
空を見るのを止めた
足元だけを見つめる蟻のように
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