清純な女性とは
俺の考える清純な女性は、携帯番号を聞かれても、簡単に教えません。いくら必要があったとしても、男性に教えるのは、パソコンのメールアドレス程度に留めます。
いくらデートに誘っても、「また、今度」と、簡単に誘いに乗りません。何かの時に、ついでだから、車で送ってあげるよ、と言っても、男性の車には乗りません。
合コンには、参加しない。門限があり、実家暮らし。その門限は8時〜9時。
アルバイトは家庭教師や教育関連、もしくは堅い職業、家事手伝い。タバコはもちろん、お酒も飲みません。謝恩会、忘年会などで、乾杯の形のみ程度。
男性と話し込んだりしません。無意味な笑顔を投げかけたり、男性の体に自然に会話しながら、ボディタッチとかしません。
いろいろ考え合わせると、どちらかというと、俺にとっては、好きな女性より、嫌いな女性の方が多いようです。それは、俺が積極的な女性、思わせぶりな女性、自分のことに好意を持って距離を詰めてくる女性が嫌いなせいかもしれません。
俺は、女性の友人とは普通に付き合います。その中で、距離を詰めてこられると嫌だ、と途端にそう感じる。俺の中で、友人が彼女に昇格することはないんです。
でも、相手は違うらしい。友人として仲良くなって、なんとなく好意を持った、異性として。そういう風になると、俺は息苦しさを感じます。じりじり迫ってこられるようで、嫌だ。俺にはそんな気はない、と言わねばいけない雰囲気になってくる。言わないまでも、それとなく、何か意思表示が必要になる。
彼女がいないとなると、何かと面倒な雰囲気がある。俺はそういう時、「彼女はいないけど、好きな女性がいる」と言うことにしている。どんな人?と大抵聞かれる。誰?と言われることもある。そういう時に、俺の理想を言うこともあるし、秘密、と言うこともある。とにかく、何故女性は、俺に夢を見させてくれないのだろう、と思います。がっかりすることが多すぎる。特に、女性は変わり身が早いから、俺に脈がないとわかると、すぐ次へ行きますから。
そういう時、女性は恐ろしい、と感じます。あまりに現金すぎます。
少なくとも俺が好きになるような清純な女性は、男性に自分からそんな積極的なアプローチはしないし、できないでしょう。俺にその気がなさそうということで、さっさとお尻をこっちに向けるような軽い女性は、いくら容姿が良くても、騙されなくてよかった、という気分になってしまう。俺に振られて、さっさと別の男性と付き合い始める女性を見る度に、軽い気持ちで付き合わなくてよかったな、といつも思うし、誤解されないように、絶対に女性のプライベートにむやみに踏み込まないようにしています。だいたい俺は、俺自体がむやみに携帯番号などを教えないし、SNSなどもやっていません。
清純な女性は、男の影がありません。モテないわけでなくで、毅然としている。意外とそういう女性は少ないです。特に男性の条件がいい場合、見た目が好みだとか、そういう場合は、特に。女性達というのは、条件の良い素敵な男性の前では、闘争心を剥き出しにしますから、側で見ていて、驚くことがありますね。
いつも頭に浮かぶ光景は「釣り」です。(実は一番すごかった現場は、ルアーの釣りなどでなく、地引網のような壮絶な光景でしたが。)
失礼かもしれませんが、見かけに騙され「ルアー」を飲み込んでしまったバス、男性側としては、そんな感じですね。疑似餌に騙されてはいけません。男女ともに言えるかもしれませんが、残念ながら、恋の駆け引きは「釣り」とよく似ています。飲み込んでしまって、釣り上げられる運命の「これから死ぬ魚のような悲哀」を自分は経験したことがなく、すんでのところで幸運にも逃げ切っています。
目の前にチラつく、美味しそうな餌……いや、待てよ、と冷静になります。
こうなるともはや、婚活などしなくていいのでは?という気持ちになりますね。
ちなみに、地引網漁の時のターゲットの男性は、俺なんかよりもっと完璧症だったためか、俺よりずっと年上なんですが、未だに独身です。彼もちょっと、どちらかというと俺に似ていて、よほど気に入った子でないと付き合わないと思いますね。
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