The Abandon Quest

由文

自由を求めて

旅の始まり

モノローグ

ある日の夜、私達は村を出て旅に出ることにした。

私と、私より二つ下の男の子。

そう、たった二人きりで。


いつもと変わらず過ぎてゆく退屈な日々。

そんな退屈はもう飽きたからって。

そしたら、その男の子はこう言った。

俺達二人で村を出ようって。


そう、だって!

きゃ!こっちが恥ずかしいじゃないっ!!

もう、気が早いというか、オマセさんなのか。

でも私が面倒を見てあげなくちゃ、まだまだ心配なの。

それに、あんな告白までされちゃ、こっちとしても、ね?

ここはお姉さんの私が、あの子の旅路を見守ってあげようじゃないの。

そして、いい場所が見つかったら、そこで二人で暮らすのも良いかなぁって。

あぁもう、私も気が早いなぁ。

まったく、いけない子!めっ!


二つ下とはいっても、やっぱり男の子。

それに、女の子に興味津々なお年頃、そこは気を付けないと。

きれいな女性がいると、いつも鼻を伸ばしてるし。

そこはしっかりと、私が浮気しないように見ておかないとっ!!


あぁ、どんな旅になるのかしら?

とっても楽しみっ!!

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