異世界からの転生者
@HY8
輪廻転生
前世の記憶
黒い鎧に黒いマント、そしてこの世のすべての魔法の祖と言われる最恐、最悪の魔王が今、目の前にいる。
「どうした勇者一行よ。 我はまだこの王座の椅子からまだ一歩も動いておらんぞ?」
幼少の頃から唯々魔王を倒す為に育てられてきた。 自分自身での恨みはない。 だが、この魔王が人間界に不幸をもたらし世界を支配しようとしている。 だから倒さなければならない宿敵。
その最大の敵をを倒す為に何万という人数の軍を率いり、教会で選ばれた戦士達と共にここまでたどり着いたというのに、兵士は一人残らず倒され、選ばれし戦士達も数分もしない内に全員動けないほどの傷を負ってしまっている。 あと動けているのは勇者と相棒の侍という異国の剣士だけだった。
「おい、勇者。」
侍が構えを取りながら勇者の隣に来る。 耳元に聞こえるくらいの声で話す。
「いいか。 今から一か八かの術をかける。 その間だけでいい。 あいつの意識を少しでも拙者から逸らしてくれ。」
刀と呼ばれる剣をしまい印というものを構えた。
「わかった。 それじゃあ頼んだぞ。 相棒!」
「任せろ!」
そして勇者は魔王の意識を侍から逸らせる為に時間を稼いだ。 だが、何処から流れてきたのか、眩しすげる光がこのすべて空間を包んだ。
「え・・」
気のせいだったかもしれない。 だがあの光が現れる前に魔王が言った気がした。
「お前は、優しい人間だな。」
異世界からの転生者 @HY8
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