息
手をかざす
私の少し黒い手が
くもり空を引きちぎる
そしてぎゅうとめをつむり
ごくりと喉を鳴らして呑んだ
口から はあと雲がこぼれる
春なのに
ここはまだ寒い
足元には
生命が燃えよ燃えよと
くすぶっている
そろそろつくしが頭を出す頃か
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