異世界転移してしまった

18782代目変体マオウ

第1話 異世界転移した私の話

 私は数十年前くらいに異世界転移にあった。しかし私はこれまで過ごしていながら、小説や伝説のように何かを成し遂げたことは無いのである。むしろ慣れぬ生活環境から、私はストレスによってキチガイとなってしまっていた。あるときはコミュニケーションもまともにとれず、癇癪をおこした子供のように振る舞う事もあった。

 私は最近になって正気を取り戻しつつあるのだが、時折それを思い出しては死にたくなる。


 私の正気を保てる時間が増えたのは、ひとえに楽しい事を増やしたからだ。趣味と言えば趣味だ。絵を描き、小説を書き、物を作って、魔物を友達と一緒に殺戮していく。時にはゲームのキャラクタになりきって頭のおかしい事をするのも楽しかった。

 私が住む異世界の、さらに拠点にしている街には魔の洞窟、魔の森、という変な場所がある。住民らはその場をダンジョン等と言っている。そこは無限に宝石が採掘される場所であり、この街が保有している。無限であることを良いことに、入場料さえ払えれば誰でも入れるのだ。

 しかし、良いことばかりではなく、宝石だけでなくない。魔物も無限に沸いて出てくるのだ。主に私たちは、そこでひたすらに馬鹿な事をするのだ。



 私は今、問題を抱えている。最近になって私は、奴隷をかっていた。そのダンジョンに潜り込むさいの護衛というわけだ。

 私はダンジョンで深入りすることなく、楽しむ為だけに入っている。その為、今まで護衛を必要としていなかったのだ。


「馬鹿だろ。装備も腕も無いのに。考えなしだ」


 私はある時、プロにこう言われたのだ。プロとは、私のように遊びでダンジョンに入るのではなく、一個の企業、グループとして生業としてダンジョンに潜る人間のことだ。私は個人で楽しむだけのアマチュアなのだ。言い返せるわけもないのだ。


 私はエルフとかいう種族と猫耳の少女の二人、奴隷として買っている。もう四ヶ月にはなろうか。とにかく私は、この奴隷達がムカついて嫌いなのだ。

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