物語の背景がチラチラと顔を覗かせ、全貌は読者に委ねる方式は、自分は好きです。それに加えて、聖書やヴァン・ヘルシング、スーパーナチュラルといったオカルトモノが好きな自分は楽しく読ませて頂く事が出来ました。
ヴァチカンや銀の銃弾が出てくるあたり、大人のファンタジーだなぁと思います。そういった要素は人を凄く選ぶと思うのですが、自分は大好きですよ。
全貌のヒントだけを出し、考察する余地を残している作品ですから、勝手に思わせて頂きますけど、鴉は結果的に自身の無念な思いを晴らす事は出来なかったのかも知れませんが、誰かの無念はきっと晴らしていると、思いたいですね。
誰かにとっての正義であって欲しい。復讐は決して悪では無いと、思いたいものです。