第6話 平凡_5

「……すぐツイートが流れるんだけど

何とかなんないの、コレ」


昨日の雨雲が残り、夏休みの最初の金曜日は

暑くはないが雨で憂鬱だ

今日任〇堂が日本で某アプリゲームが

配信したニュースで飛び交い

現にTwitterはその話題で持ちきりだった

そのアプリをインストした人はすぐに

"捕まえた!""どうどう!?"と

まるで自慢しあいの競いあいだ

米で事件があっても日本人は残念ながら

そんなのを丸っきり気にしない

解りやすいくらい、あのアプリは危険なのに


_平和な脳みそをしているよ、日本の人間は


各言う僕も日本人だが少なくとも

危険が去ってからこのアプリは入れたい

そもそも流行には乗りたくないと言う

ひねくれた性格のせいでこう言うのは苦手である

このアプリゲームをやって平凡な日常から脱せるなら良いけどさ


「せめて……それ関連のツイートをリツイートするのは

止めて貰いたいな僕のフォロワーさん」


ラ〇ンのタイムラインでやってくれ

自慢大会は嫌いなんだよ

報告したいけど一方的な暴力になるからやめておく

何か言って文句を言われるのも面倒だし


「……まぁ、歩きスマホで

事故にあってタヒんでも僕には関係無いか…」


暫く某妖怪ゲームの様に社会現象になるんだろうか

夏休み開けて学校がアプリゲームをやるのは禁止するだろうな

嫌だな、クラスまとめて怒られるの

僕は何も悪い事をしていないのに怒られるのはウンザリだよ

関係も無いのに。


「結局こんな物も平凡だ、つまらない

刺激に値しないや」


僕が求めるのはもっともっと

世界が180度変わっちゃうものなんだ

ゲームじゃ収まりきれない

「平和で居たかった」って

後悔するくらいの非日常が欲しいんだよ

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