泣きたい夜に
泣きたい夜に
裂いてしまいたい
夜の闇の奈落に
引っかかるような
ワダカマリばかり残って
後味が悪くて
夢にまで残るなら
その夢の中まで
共有したいだけなの
なんでもないこと
何気ないこと
その一欠片でいいから
僕に頂戴
月のクレーターに
置いてきた
真空の花弁
触れたら
血を濡らすけど
そんなこと、かまわないから。
なんでもないこと
何気ないこと
その一欠片でいいから
僕に頂戴
醜いと言う
見難いと言う
見るに堪えないと
君が背中を向けるけど
なんでもないこと
何気ないこと
その一欠片でいいから
僕に頂戴
君の一部分
そこから全部
何から何まで
僕に頂戴。
何でもないこと
何気ないこと
ただそれだけのこと
ただ、それだけのことなんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます