フラグメント


辛くて

苦しくて

眠れない

そんな夜に

歯車を手回して

踊り出す電動詩人が

囁くように音色打ち付けて

たった一人で

ただ一人で

回り続ける

回転して

回り続けて

巡り帰って

君のもとへ


もうこの場所には

何もないと分かって

わざと笑って

嘲笑って 通りすぎて

泣く分のナミダもなくて

分かっていたのに

笑っていたのに

僕の知らない誰かと


もうこの場所には

何もないと分かって

わざと笑って

痣にして 傷を残して

それでも想い出消せなくて

フラグメントしてフリーズする感情回路

だからわざと笑って

無表情に泣くことばかりで


辛くて

苦しくて

眠れない

そんな夜に

歯車を手回して

踊り出す電動詩人が

囁くように音色打ち付けて

たった一人で

ただ一人で

回り続ける

回転して

回り続けて

巡り帰って




フラグメントしてフリーズする感情回路

だからわざと笑って

無表情に泣くことばかりで


繰り返して

ただ それだけをくりかえして

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