君のカナリア


夢見てた

途絶えてた

カナリアの鳴き声が

抱いてた気持ちなら

水面に消えて

足掻いてた

泡になる可能性

可逆に歪ませて



ガムシャラな中で

目を潰すように

大切なことが見えなくて

忙しい毎日を

泡立つ厄介ごとだと

差し伸べたその手すら

お節介だと打ち捨てた街の中

人々に取り繕ったミドリだけ

イタズラに微笑んで

カナリアは逃げ出すの


夢見てた

途絶えてた

カナリアの鳴き声が

抱いてた気持ちなら

水面に消えて

足掻いてた

泡になる可能性

可逆に歪ませて


夢見てた

消えていた

羽をもがれた鳥が

苦痛の欠片を見せることなく

深海の空を泳ぐように

羽ばたくのは まるで君のようで


君の肩の上で

カナリアが微笑むの

可逆に歪ませても


深海の空を泳ぐように

羽ばたくのは まるで君のようで

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