第5話 オープニング3:春日参上
GM:次はPC3の響のオープニング、春日探検隊のシーンだ。
響:春日探検隊(笑)
GM:支部の仕事として街のパトロールをしているあなた。しかし平和なこの街では散歩と同じ。というシーン。
響:ちなみに時間帯は?
GM:んー。夕方、放課後とかかな。6月くらいで、日はまだ高い。
響:じゃぁちょっと…片手に焼き芋の入った紙袋を抱えながら、たこ焼きの箱を持って、たこ焼きを食べながら見回りをしてようかな。
灰村(シーン外):パトロール!?
長谷部(シーン外):食い歩きじゃないか
時雨(シーン外):両手塞がってません?どうやってたこ焼き食べてます?
響:衝動飢餓なので
GM:衝動に忠実すぎるとジャーム扱いされるから気をつけろよ。君が食べ歩きに勤しんでいると、見覚えのある人物が路地に入っていくのを見た。整えられた髪型、神経質そうな表情。白いスーツ。FHエージェント。春日恭二であった。
灰村(シーン外):きゃー春日さーん!
黒山(シーン外):まぁUGNでも危険人物としてマークされてるでしょうしね。一目瞭然でしょう。
響:…そっか。じゃぁとりあえず、擬態の仮面で変装しよう
GM:ん、どうぞ
気づかれないように変装をするのだろうか。ということは響と春日は顔見知りで、何度か戦闘を行ったことがある、という設定にしておいたほうが話は早そうだな。でも人気のない所に行っているから変装しても気づかれるよな…。響の演出、ちょっと無駄にさせちゃうな。
と、その刹那GMである私は今後の展開について考えていた。
響:じゃぁ春日の顔になります
GM:春日の顔!?(考えが無駄になる瞬間)
黒山(シーン外):ややこしい
灰村:春日さんをいじりすぎじゃありませんの?
そういう星のもとに生まれたんだと思います。
GM:わかった。まぁ春日はそのまま路地に入って行くけど
響:たこ焼きを食べ終えたから。焼き芋の袋から焼き芋を取り出して食べながら追いかけるよ
灰村(シーン外):学生服の春日さんが追うのですね
GM:路地に行くと、他のFHのエージェントたちがいて、春日はなにやら打ち合わせをしている。その内容は、そこからでは聞こえない(何も考えていない)。その後、彼らは散開し、春日は悪巧みをしているアピールをするように不敵に笑う。……何もなければ退場するけど?
響:せっかくだから追ってみよう
GM:そうか…んー。それだけだったら瞬間退場するかな?
響:あー、じゃぁ名残惜しいけど、芋を春日にぶつけます。
灰村(シーン外):なにがしたいんですの!?
GM:…じゃぁ春日は不意打ちを食らい、それをモロにくらいました。白いスーツに紫のシミができました。
灰村(シーン外):食べてたの紫芋でしたの!?
時雨(シーン外):甘くないのでは?
GM:パープルスイートロードだから甘いよ
長谷部(シーン外):それって10月とか11月の芋では?
GM:「誰だ!?」
春日恭二は背後からの衝撃に、思わず振り返る。足元には蒸した紫色の芋。それと同じ色が自分の一張羅にシミを作っている。そして投げたと思しき人影は、背丈は低く、学生服を着て入るが、顔が自分そっくりであった。
響:私だ(春日)。
GM:「お前は…私!?」
一同:(爆笑)
GM:「その格好は何だ!貴様、私ではないな!」
響:何を言っているんだ。私は貴様だ。同じ匂いをしているではないか(紫芋)
GM:「貴様がやったんだろ!?」
響:まぁいい。…それより、ところでこんなところで何をしていたんだ?私(春日)?
長谷部(シーン外):バレているのにまだやるのか
時雨(シーン外):これはゴリ押すスタイル
黒山(シーン外):GM!これは見抜けないとか判定しないんですか?
偽物だってわかりきってるけど偽物が食い下がらないんです。
灰村(シーン外):春日あああ!かつてのエリートがどうして!!
GM:「貴様には関係のないことだ。…これは私の計画だからな」
響:じゃぁ私にも関係があるということじゃないか(?)
GM:「お前は一体何を言っているんだ…付き合いきれん。私はこれで失礼する。」…ということでもう十分シーンの目的が果たせたので瞬間退場を宣言し退場します。
響:くっ、エネミーエフェクトまで使用して逃げやがった…!…一体この町で何が起ころうとしているんだ…(もぐもぐ)
GM:FHエージェント、春日恭二がこの街で活動を起こそうと計画している…。あなたは複数人のエージェントとやり取りをしている現場からそう推察しただろう……。春日恭二の去ったその場には、焼き芋の香りがした。
長谷部(シーン外):今食ってるからな
時雨(シーン外):地面にも投げたのが降りていますわ
響:…じゃぁ、支部に戻りましょう。報告?しに。焼き芋を食べながら
GM:では君は6月だと言うのに芋を食べながら支部へ帰る。
響:やりたいこと全部できた。
GM:まだオープニングなんだけど。
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