アーマーローグ・アーマーギアFile
《アーマーローグ》
▲神牙(シンガ)
型式番号 GZ-11
全長 10.2m
重さ 6.2t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
鉤爪 顎部 尻尾
45mm徹甲弾砲(
30mm榴弾砲(
貫通杭弾(両肩)
レーザーブレス(顎部)
神塚美央の搭乗機。
対イジン用に開発された機体であり、漆黒の装甲を纏った禍々しい怪獣型。さらに青い双眼型カメラアイを持っている。
引っ掻き、噛み付き、尻尾を振るうなど獣を思わせる暴力的な戦法を得意とする。他にはない鉤爪などの荒々しい武器を持っているが、これは自己進化したイジンの装甲の隙間を突き刺せるようにする為。
後にレーザーブレスが追加。顎部から超高温のプラズマを放出させる熱線兵器であり、対象を溶断させる威力を誇る。
脚の裏には水中用ジェットノズルが仕込まれており、海を三十メートル以内に潜水――自由自在に泳ぐ事が可能。世に珍しい水陸両用の機体であり、水中戦も一応出来る(動きが多少鈍くなるなどの問題もある為、もっぱら地上戦を行う)。
戦闘の合間に口が勝手に開くのだが、これは機体内部の高温を排熱する為。その際、軋み音を咆哮の形で上げていく。
ただそれだけでは不十分である為、背ビレ状放熱板からも放熱を行っている。
アーマーローグ全機に言えるのだがメインOS『REI』が搭載されており、操縦サポートをしてくれる。
▲エグリム
型式番号 GZ-12
全長 8.1m
重さ 6t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
クリーブトンファー(両腕)
30mmマシンキャノン(頭部)
ナイフ×2(腰にマウント)
推進式削甲弾D―01(背部)
光咲香奈の搭乗機。名前は『
紅白の装甲と黄色のゴーグルカメラ、そして頭部の一本角と細い腰と言った鋭角なフォルムが特徴。
背面のブースターユニットを使ったホバー移動が可能。マシンキャノンとアルファ鉱石製合金のクリーブトンファーを使った一撃離脱の戦法を得意とする。
美央はこれに乗れる人を捜していたが、真相を知った香奈の機体となる。
後に推進式削甲弾D―01が追加される。先端にドリルが付けられた小型ミサイルであり、射出した後にドリル部分を分離――対象に突き刺して爆発させる事が可能。
▲アーマイラ
型式番号 GZ-13
全長 8.1m
重さ 4.8t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
電磁
ミサイルポッド(尻尾状ユニット)
サブアーム(両腕)
流郷飛鳥の搭乗機。名前の由来はアリのドイツ語である『アーマイゼン』から。
暗い緑色をした昆虫的なフォルムと、四個の赤いカメラアイが特徴。
両手の鉤爪には小型電気発生器とワイヤーが仕込まれており、イジンを感電させる事も射出する事も可能。また尻尾状ユニットからミサイルを放つ事が出来る。
機体の中で最も軽量である事から、壁の壁面に引っ掛かるなどの機動性を持つ。後に追加されたサブアームは、両腕を二股に分かれさせる機能で、その姿はさながら六本脚の昆虫を彷彿とさせる。
▲キングバック
型式番号 GZ-06
全長 8.9m
重さ 6.9t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
パイルパンチ(両腕)
60mm二連装キャノン砲(両腕)
バトルアックス
フェイ・オルセンの搭乗機。名前はゴリラのボス各を表す『シルバーバック』に『
狼を思わせる頭部を持っており、カメラアイは赤色。灰色の装甲に包まれており、その姿はゴリラを思わせる。
アーマーローグの実験機であったGZ-06を、重装甲仕様に改良した機体。その際に人型からゴリラ型に変更。重量が増したボディに機動性を上げる為に、ナックルウォークが出来るようになっている。
樽を思わせる両腕には『パイルパンチ』と『60mm二連装キャノン砲』を搭載。パイルパンチは空気で絞られた腕を一気に突き出す武装で、それによりイジンに衝撃を与える事が可能。ただし衝撃を逃がさないよう、地面に接地する事が必要となる。
指先が他アーマーローグよりも人に近い為、巨大斧『バトルアックス』を担ぐ事が可能である。
▲霊牙(レイガ)
形式番号 GZ-X11-M1
全長 9.8m
重さ 5.9t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
顎部
試製電磁鋭爪(両腕)
電磁投射ハープーン(腰部)
クリーブ・テール
GZ-06(キングバックの原型機)とGZ-11(神牙)の間にあるとされている試作アーマーローグ。
開発時のコールサインは『ワイルドハント』。後にパイロットとなる元防衛軍三等陸尉『
神牙のテストベッド機として開発されており、その姿は概ね純白の神牙を思わせる。ただ禍々しくも荒々しい神牙に比べれば、幾分か穏やかな意匠をしている。
後のアーマーローグに繋がる様々な武装を搭載されているが、中でも特徴的なのが『
纏帯装甲とは内部にブースターを仕込んだ装甲であり、それを利用した三次元機動が可能。電磁投射ハープーンは杭にワイヤーに繋げた武器で、杭を遠くに打ち込む事で、ボディを移動させる事が出来る。
さらに『全天周囲モニター』、ギアインターフェイスを介した『生体ロック機能』と、試作機ならではの斬新なシステムを搭載されている。
▲刹牙(セツガ)
形式番号 GZ-X11-M2
全長 10.8m
重さ 8.2t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
顎部
45mmバルカン砲×2(胸部)
バインダー・シールド及びバインデッド・ミサイル(両肩)
クロー・ミサイル及びショック・ハープーン(両腕)
フォーカス・ミサイル(脚部)
ワイルドハントこと霊牙の戦闘データを基に、再設計した実戦型アーマーローグ。開発時のコールサインは『タイラント』。
装甲色は灰色。また穏やかな意匠をしていた霊牙と比べて、怪物らしい獰猛な姿をしている。
纏帯装甲や全天周囲モニターは設計段階でオミットされ、代わりに整備性の確保と火力面の充実を図っている。さらにボディの至る所に搭載された火器は、アメリカ陸軍アーマーギア三個小隊相当の火力を有している。
《防衛軍》
▲戦陣(センジン)
型式番号 JA-06
全長 8.5m
重さ 7.1t
動力源 燃料電池 各所にディーゼルエンジン
武装
ミサイルポッド×2(両肩)
90mm滑腔砲(左腕)
60mmガトリングガン(右腕)
対AG爆弾(第十八話で使用。使用する際に、腕をマニピュレーターに変更する必要がある)
日本で最初に開発された軍事用アーマーギアであり、防衛軍の主力量産機。
焦げ茶の装甲を纏ったずんぐりとしたフォルムに、頭部のブレードアンテナと黄色のゴーグルカメラが特徴。
両肩のミサイルポッド、左腕の滑腔砲、右腕のガトリングガンと武装が豊富。また両脚にはキャタピラが搭載されており、見た目に寄らないスピードを出せる。
各所にディーゼルエンジンが搭載されているのは、重たい武装を効率よく操縦する為(要は外付け筋肉)。
▲戦陣改(センジンカイ)
型式番号 JA-06
全長 8.5m
重さ 7.5t
動力源 燃料電池 各所にディーゼルエンジン
武装
ミサイルポッド×2(両肩)
クロードリル(左腕)
60mmガトリングガン(右腕)
鉈(左腕を換装する際に追加)
ヤングエリート、黒瀬優里が乗る戦陣の試作改修機。
カラーリングは暗い青。試作装備を取り付けて実験するという名目から、滑腔砲は三本爪のクロードリルに変えられ、腰には一対のブースターユニットが備え付けられている。これにより地面から五メートルの高さで飛行する事が可能。
後に戦旗の左腕と鉈、新型ブースターユニットを換装。戦旗に比較的近い性能を持つようになる。
▲戦旗(センキ)
型式番号 JA-07
全長 7.5m
重さ 5.1t
動力源 燃料電池
武装
ミサイルポッド×2
60mmガトリングガン(右腕)
鉈(左腕)
対イジン及び戦陣の後継機として開発された、数十機の試作量産機。
戦陣をよりスリムにした人間的なフォルムで、装甲色は明るいカーキ色。ミサイルポッドは小型、また最新装備としてアルファ合金(アルファ鉱石を加工した合金)製の鉈が用意されている。
腰には、戦陣改のデータを元にしたブースターユニットが取り付けられている。小型改良化されており、機動性は戦陣改のそれとは比較にならない。
《アメリカ軍》
▲バトルマン
型式番号 AA-67
全長 7.1m
重さ 8.4t
動力源 燃料電池 ディーゼルエンジン
武装
120mm滑腔砲(頭部)
50mm機関銃(左肩)
ミサイルポッド(右肩)
クロードリル(両腕)
戦車に手足を生えた姿をしたアメリカの軍用アーマーギア。カラーリングは灰色。
各所に様々な武装を備えた拠点防衛仕様機。また武装により重たくなっている為、両脚には車輪が装着されている。
このデータを元に戦陣が開発された。なお火力は凄まじいが非常に鈍重な為、後に開発されたスターフレイムに主力機の座を奪われる事となった。
▲スターフレイム
型式番号 AA-79
全長 8.1m
重さ 6.5t
動力源 燃料電池
武装
銃剣ソードライフル
30mmマシンキャノン(両肩)
ミサイルポッド(両脚)
アメリカ軍の主力量産アーマーギア。戦車に手足を付けたバトルマンとは違い、明るい青い装甲と緑色のモノアイを持った、スリムな人型をしている。
『スターファイアー』と呼ばれる試作アーマーギアを量産した機体であり、アーマーギアの中でも最も人間に近い機体でもある。故に銃剣ソードライフルなど多種多様な火器を携行する事ができ、両脚にはミサイルポッドが装着されている。
背中のブースターユニットを使用したホバー移動が可能。その機動性と汎用性から、主力量産機の座をバトルマンから奪い取った。
《工事用》
▲ユンボル
全長 3.2m
重さ 2.9t
動力源 ディーゼルエンジン
工事用アーマーギア。重機に手足を付けたような姿をしており、黄色と黒の縞々模様の装甲を持っている。
その両腕で機材を運ぶ事が可能。
《上に該当しない機体》
▲ボーン
全長 7.8m
重さ 3.5t
動力源 燃料電池
丸みを帯びた白い装甲と、頭部にある赤い三つのカメラアイが特徴的なアーマーギア。
訓練用アーマーギアであり、武装がないのはその為。装甲が薄く軽量なので、ギアインターフェイスによる人間的動作も楽にこなせる事が出来る(つまりパイロットの実力をダイレクトに伝えられる)。
ただしその装甲が安価の為、打撃だけでへこむ事がある。
▲ローグバスターズ
型式番号 不明
全長 6.7m
重さ 4.4t
動力源 燃料電池
武装
1号機
クロードリル(両腕)
40mmガトリングガン(両腕。パージ可能)
ミサイルポッド(両肩)
チャフ弾(機体前面)
2号機
90mm滑腔砲(下部)
30mm機関銃(両腕)
3号機
魚雷(機体前面)
ミサイルポッド(上部)
ハサミアーム(下部)
AOSコーポレーションラスベガス支社(正確にはカーター・レーランド営業本部長)がアメリカに来たアーマーローグを捕獲する為、同士の残党に与えた三機体。
残党に与えたのは、傭兵だと足が付きやすくなる為と捨て駒にはちょうどいいとされていたから。またAOSが造ったとバレないよう、その会社が造っているアーマーギアとは規格が異なっている。
三機体ともカラーリングや仕様が異なるが、共通としてカブトガニを思わせる形状、四つ並んだ黄色のカメラアイと異形のフォルムを成している
赤い1号機が陸戦型であり、他機体と比べて腕部脚部ががっしりしている(また脚部にはキャタピラが存在)。黄色の2号機が空戦型で、各部に存在するブースターで高機動を確保。青い3号機は水中型であり、下部に人間に似た手足を持つ(人間の感覚を与えるギアインターフェイスを考慮している為)
※この先は本編の根幹にかかわるデータがあります。それでも見たい方は下スクロールをお願いします。
▲バハムート
型式番号 AX-64
全長 13.4m
重さ 6.4t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用
武装
40mmマシンライフル×2(腰にマウント)
デストロイクロー(両腕)
レーザーブレス×2(両肩)
以下詳細不明
エミリー・ミズノが奪取したデータを元に、AOSコーポレーションラスベガス支社が開発したアーマーローグ。
蒼い竜人を思わせる生物的なフォルムが特徴で、カメラアイは黄色。また大柄な肩部や下記のデストロイクローから、さながら三つ首ワイバーンを彷彿とさせる。
新機構デストロイクローは、アルファ鉱石を最大限まで圧縮し、硬度を高めた特殊製の合金が素材。その切れ味は凄まじく、また畳む事で簡易的な盾にする事が可能。
デストロイクローとマニピュレーター(一応指先が鋭いが)は別にしている為、キングバックのように40mmマシンライフルといった武器を持つ事が可能。また両肩のレーザーブレスは、最新式冷却ジェネレーターによって連射が可能になっている。
対イジンはもちろん対アーマーギア戦にも対応した機体であり、その性能は神牙などのドール製アーマーローグを凌駕する。試作機でもある為、レーランドはこの機体を米軍の派閥に売りつけた後、量産させるつもりだった。
しかしそこにイジンが襲来。彼らに憑りつかれた事で、最強の殲滅力を持つイクサビトと化した(形状は全く変わっていないが、イジンとの融合という意味では、この機体もイクサビトとも言える)。
▲雅神牙(ガシンガ)
型式番号 GZ-11
全長 13.5m
重さ 6.9t
動力源 燃料電池とマグネシウム電池の併用(とされているが、実は内臓のような物に変異している)
武装
鉤爪 顎部 尻尾
45mm徹甲弾砲(胸部)
30mm榴弾砲(腰部)
貫通杭弾(両肩)
レーザーブレス(顎部)
エルボーダガー(肘部)
テールクロー(尻尾の先端)
プラズマクロー(指から放つ光の爪)
フィンプラズマ(背ビレから放出する稲妻)
プラズマレイド(背ビレとエルボーダガーから放出する光の翼)
以下詳細不明
アーマーローグ(アーマーギア)でもイジンでもない、人智を超えた完全生物へと変わった神牙に真紅の装甲を身に纏わせた姿。定義的には改修機とも呼べる。
変異の原因は、全装甲にアルファ細胞が埋め込まれていた事から。アルファ細胞の作用により、装甲の強度をそのままに形状記憶合金のような性質を与えるとされ、美央自身が植え付ける事を提案したのである。
これにより驚異的な柔軟性を確保したが、たび重なるイジンとの接触が細胞に刺激を与え、恐るべき怪物へと変異を遂げたのである(装甲から小型イジン(第二十三話参照)が発生したのも、細胞が原因である)。
装甲を身に纏ったのは隠蔽の為。そうしなければ未確認生物として攻撃されるのは想像に難くない。
真紅の追加装甲により姿が微妙に変わり、特に頭部の角が鬣を彷彿させる。まさに『獣の王』とも呼べる姿である。もっと特徴的なのが、頭頂部に生えた第三の目である。
武装は以前と変わらず。追加として肘から生えた巨大刃『エルボーダガー』、尻尾の先端に存在する三本爪『テールクロー』が存在する。
変異した神牙には意識と自我(ただ感情や目的などは一切不明)があるらしいが、自ら動く事は出来ない。美央がギアインターフェイスによって人機一体する事で、初めて動く事が可能である。
アルファ細胞を始祖とするという意味では、イジンやイクサビトに近い存在だが、イジンはあらゆる生物を吸収してあのような姿になったのに対し、神牙はアルファ鉱石(を加工した装甲)と融合する形で怪物化。ルーツが一緒なだけの、イジンとは似て非なる存在である。
人智を超えた性質や美央に伝わって来る凶暴性から、いわゆる人間が定義する『荒ぶる神』に近い存在なのかもしれない。
またこの事から『アルファ鉱石とアルファ細胞はセットで一つの生命体であり、融合をする事で完全な存在となるのではないか?』という仮説が浮上するが、真偽は定かではない。
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