第7話 滅びぬ意志

 「どういうこと?」

「文字の通りじゃ」

「いや、ワケわかんないから」

「なぜじゃ?」

「いや、そう考えるのは普通だろ!今現在進行形でストレアネウス家のお方がこの屋敷にいるんですけど」

「あれは、竜によって選ばれた奴の孫じゃ」

「ええ!どゆこと?」

「ストレアネウス家は元々竜使い。そのなかでも伝説的な竜が絶炎竜・ヴァーンだ。ストレアネウス家が滅んだときにヴァーンが選んだのが、グレンワルドの祖父に値する」

「ふーん。竜が決めんのか」

「グレンワルドの旧名は、グレンワルド·バリネスである。つまり、バリネス家がストレアネウス家の意志を受け継いだのじゃよ」

「それで、絶炎竜・ヴァーンとストレアネウスでヴァーン·ストレアネウス家ってわけか」



「そういうわけで、申し出を受けてくれるということで交渉成立だね!いやー、良かった良かった」

「またなんかあったら言ってね~」

「うん。...あとはあっちもよろしく頼むよ」

「ああ」



「あれ。もー帰っちゃうの?残念だなー。色々話したかったのに」

「まあね、明日の朝には帰らないとだから」

「そっか、じゃーね。またいつか」

「ああ、絶対くるよ」

                              続く



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