僕はその日あの場所で消えた
@kurikawa
第1章 、1話(日常→非日常)
架SIDE
朝の日差しがカーテンから伝わる。
まだ眠っていたいが、今日は大学がある。
僕は自分に起きろと言い聞かせ重い瞼を開ける。
そして、現在時刻を調べるため壁に掛かっている時計を見る。
午前6:00、少し早かったかもしれない。
しかし、僕は二度寝しないタイプだ。
架(その代わり一度寝たら起きないが…)
そう思いながら制服のワイシャツに手をかけ
そして身支度を整えると自分の部屋を出て階段を下り1階へと向かう。
リビングの戸を開けると同時に珈琲のほろ苦い匂いが鼻についた、珈琲の匂いはキッチンからのようだ。キッチンの方を見ると母が朝食の準備を終え、珈琲を飲んでいた。
架「母さん、おはよ」
そういいながらリビングとキッチンをつなぐカウンターテーブルから顔をのぞかせそう言う
すると母さんは少し驚いた顔をした後「おはよよう、架」っと微笑んだ。
そして母さんは「今日は早かったわね」とクスクスと笑った。
どちらかというと僕は病弱なので何よりも起きるのが辛い
架(それよりも、僕の睡眠時間を削り取るのは…)
そう考えていると父さんがいつの間にかリビングに来ていて、新聞を広げ朝食をとっていた。
時間は7:00、僕の大学は8:30から始まる、ここから駅まで徒歩で20分電車で30分くらい…
時間にはだいぶ余裕がある。
しかし幼馴染みと図書館に行ってから学校に行くという予定があったので早めにでなくてはならない。
そうなると、もう出た方が良いだろう。
僕はそう思うとサンドウィッチをを頬張り、サラダとベーコン、ポタージュを完食し、最後に締めの珈琲を1杯飲んで家を出た。
これが僕の日常
いつも道理の朝
そのはずだった
なのに
なのに
なのに
あんなことになるなんて
誰も思わなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます