7-決断


まあ、そんな波も過ぎ去って、仕事も楽しかったし、充実していたころ、僕に一つの答えがでようとしていた。

今すぐ、治療するのはやめた。


僕が25歳になるまでに、僕の今までのことを受けいれてくれて、僕の考えを理解してくれて、心を許してもいいと思える人が現れて、子どもを授かるようなことがあれば、そうやって進んでいこうと。でも、そういう人が現れなかったら、潔く諦めて、今生は子どもに縁がなかったんだと思うことにして、生きていこうと思った。


すごい覚悟のいることだったけど、これが一番納得のいく方法だった。自分自身の中で決めることで、進めると思った。これを決めたが23歳の夏だった。でも、このときそんな気配もなかったし、あまりにハードルが高かったし、正直どちらに転んでも僕の人生だと受け入れることができた。

だから、あとは流れに身を任せることにした。

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