14-大学生になります
それからの僕はというと、学校に行けなかった時間を埋めるかのように、友達との時間を大切にした。行事も何気ない時間も。
ただ、部活の後輩たちにはなんで休んでやめたのか、話すこともなかったから、いつも気まずかった。本当はみんなとサッカーがしたかったし、できなくても、先輩後輩として居たかったけど、それはなかなか難しかった。それだけは、僕の中で心残りだ。それから、1日も休むことなく出席して、ギリギリ出席日数を達成することができた。
高校3年生といえば進路。僕は体育の先生になるために、大学に進学することを決めた。そして、できれば可能性を残してサッカー部があるところを選んだ。でも、第一志望も第二志望もことごとく落ちた。でも、そりゃ当たり前だ。それだけ、学校にいっていなくて、勉強だって足りないことだらけだったし、出席日数だって響くだろうし。
そのまま、進路が決まる前に卒業式を迎えた。卒業式までに進路を決めたかったけど、仕方なかった。それより、目標だったみんなと卒業することができてよかったと思えた。本当に感謝ばかりだった。
そして、卒業してから数週間後。大学に合格した。体育の教員になれてサッカー部のあるところに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます