14-大学生になります


それからの僕はというと、学校に行けなかった時間を埋めるかのように、友達との時間を大切にした。行事も何気ない時間も。

ただ、部活の後輩たちにはなんで休んでやめたのか、話すこともなかったから、いつも気まずかった。本当はみんなとサッカーがしたかったし、できなくても、先輩後輩として居たかったけど、それはなかなか難しかった。それだけは、僕の中で心残りだ。それから、1日も休むことなく出席して、ギリギリ出席日数を達成することができた。


高校3年生といえば進路。僕は体育の先生になるために、大学に進学することを決めた。そして、できれば可能性を残してサッカー部があるところを選んだ。でも、第一志望も第二志望もことごとく落ちた。でも、そりゃ当たり前だ。それだけ、学校にいっていなくて、勉強だって足りないことだらけだったし、出席日数だって響くだろうし。


そのまま、進路が決まる前に卒業式を迎えた。卒業式までに進路を決めたかったけど、仕方なかった。それより、目標だったみんなと卒業することができてよかったと思えた。本当に感謝ばかりだった。


そして、卒業してから数週間後。大学に合格した。体育の教員になれてサッカー部のあるところに。

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