第2819話:イシビ・レイロ~カウンター~

「相手の力を利用して威力を増す、それがカウンターの極意だ」

「基礎では……?」

「基礎であり極意、素人のカウンターはただ相手の攻撃に反撃を合わせているだけでな、相手の力を全く利用できていない」

「なるほど」

「つまりは基礎から極意まで常に意識しなければならないのだ。相手の力をどれだけ利用できるか、基礎の基礎のカウンターであれば50%ぐらい利用するものなのだ」

「それが極意だと?」

「極意だとだいたい2000%ぐらい」

「2000%!?」

「そうだ、それがカウンターの極意」

「さすがに2000%って相手の力を利用するの域を超えていませんか?」

「いや、相手の力がクソ雑魚だとどんだけ倍率を上げても全然威力出ないからな、相手の力を利用していることは間違いない。更にこちらの力は一切使用しない」

「技術としておかしすぎる……カウンターという概念の悪用を感じる……」

「お、いいな。カウンター概念の悪用。これから使っていこう」

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