第2802話:クイルス・トルト~マーケット~

「売り上げが少ない……」

 フリーマーケットに出店した帰り、売り上げの計算をしてみたところ全然売れていないことが分かった。

 結構お客さんは来てくれていたと思うのだけど話だけして帰っていくことが多かったかもしれない。

 収入としては全然問題ないのだけど、他に問題がいっぱいある。

 フリーマーケットに出店する理由はまだ使えるけど自分にとってはいらないものがあるからであり、今困っているのはそのいらないものがとても溜まっているので処分したいという状態。

 売れないとまた部屋の中に押し込めなければならなくなるのだが、もう倉庫はいっぱいいっぱいなのだ。

 次のフリーマーケットまでにどうしたら売れるのかを考えてどうにかしなければ……

 手放したいという理由だけなのだから、値段を非常に安く設定するというのがいいかもしれない。

 ただ処分するだけだとお金がかかるわけだし、その金額と打ち消し合ってくれた上でプラスになるわけだ。

 そう考えればすごい安く出品しても損はないのかな……?

 しかし買ったときは結構な金額払っているのにこんな安く売るとなると悩むな……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る