第2190話:ケムリ・セキウヌカ〜阻止〜

止められるのは今このタイミングだけだと、なんとなく思った。

止める必要の是非なんて全く考えていなかったが、ふと頭に浮かんだように手を伸ばせば止まるということに気づき、止めるべきであるかどうかなどを考えることなく、手を伸ばした。

「いってぇ!」

手は弾かれて、攻撃は止まり誘爆して敵は撤退を余儀なくされた。

片腕は攻撃を阻止する大小として支払うことになったが、もし攻撃を阻止していなかったら自分の命どころではない命が失われていたことだろう。

阻止することは正解だったのだ、この動かなくなった腕は病院に行けばどうにかなることだろう。

しかし、攻撃を止めた私を敵は逃してくれるだろうか。

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