第2181話:ケイヴィン・ディロス~人肉~

「スーパーマーケットで人肉が売ってる!?」

「まぁ、売ってるでしょ。人肉」

「売ってるかなぁ……」

「売ってるよ。被食人種っていうのもいるんだよ。知らないかもしれないけど」

「えぇ……そんなのいないでしょ……」

「いるって。私もたまにお店にお肉出してるんだよ?」

「え!?」

「いやぁ、気を抜くとすぐお肉が増えちゃってさ、たまに切り売りしてるの。ダイエットだよダイエット」

「いやいやいや、どういうダイエットさそれ」

「物理的切除するのが一番楽で早いよ?」

「そうかなぁ……」

「まぁ私は簡単に肉を剥がせる種族だからね。健康に気を使っててお肉もおいしいって評判なんだよ?」

「そんなことあるんだ……」

「ケイヴィンもお肉売ってみない?」

「いやぁ、私はあんたみたいには肉増えてかないし、肉を切り出そうとしたら外科手術が必要になっちゃうし、そもそもお肉余ってないから」

「まぁ確かに、スマートだよね」

「そうそう」

「じゃあ私のお肉食べてみる?」

「え!?」

「嫌なの?」

「ちょっと私は食人の趣味はないから……」

「何事も経験だと思うんだけどなぁ……」

「その経験はいらないかな」

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