第2016話:ラグロラウ・ミルラル~言語~
「××××× ××× ×××× ××××!」
「えぇっと……」
「×××! ××××!」
「共通語はわかりますか? わからない?」
困ったなぁ、まさか共通語が通じない場所だとは思わなかった、翻訳機にもライブラリが入ってないらしく、なんて言っているのかまったくわからない。
怒鳴られていることはわかるが、何か怒らせてしまったのだろうか。
言っている雰囲気で何とか何を言っているのか理解したいが、まったくとっかかりが無くて理解できる気がしない。
他にとっかかりと言えば表情だが、それもこの辺りの風習なのか、仮面をかぶっていて何も表情がわからない。
うーん、困るなぁ……
「えーと、すみません、さよならっ!」
何とか振り切って逃げることにした。
「うーん、どうしようかな……」
「おや、どうかしましたか?」
「あ、共通語わかる人ですか?」
「まぁ、わかりますが……?」
「さっき言葉が通じない人に何かまくしたてられて滅茶苦茶怖かったんですよ……」
「あぁ、あの人ですか……」
「やっぱり有名な人なんですか?」
「まぁ、そうですね。噂では何か独自の言語を使ってるという話なんですが、一人だけしか使わない理解できないって言う話なんですよ」
「言語としてどうなんですかね?」
「さぁ……」
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