第1977話:カーマニオ・リグ~計算能力~
「計算の方法がヤバい人達がいる?」
「そう、詳しく聞いたことがあるが、マネできるとは到底思えない方法で計算をするんだよ彼らは」
「へぇ、興味があるな」
「なんでも、彼らは数字が色で見えるらしいんだよ」
「色で」
「そう、で計算するときはその数字を頭の中で重ねて、重ねた時の色で計算結果がわかるって話なんだ」
「それはおかしくないか? だって頭の中で重ねてってことは数字を計算して色を混ぜ合わせてるってことだろ? だったら、計算が間違ってたら色は違う色になってしまうってことで、色を使った計算をしなくても計算ができるってことじゃないか?」
「いや、それはできないらしい。彼らはどういうわけか正確に数字を色にして頭の中に思い浮かべることができて、それを頭の中で混ぜ合わせることは計算とほとんど同義らしく詳細な説明を求めてもダメだった」
「まぁ生まれた時からそういう方法で計算してる人達は計算はそういうものとして認識してるだろうからなぁ……」
「そういうことだ」
「でも、頭の中で重ね合わせるのはわかるけど、それでできた色を正確に数字に変換できるっていうのもすごい話だよな」
「その辺の色彩感覚も優れているんだ、これは計算の話ではないが彼らはあらゆる色を瞬時に数字で言い表すことが可能だったよ。わずかな差も認識して数値で表した」
「計算の能力よりそっちの色彩感覚の方がすごいのでは……?」
「まぁその色彩感覚ありきでの計算方法なんだろうな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます