第1839話:リグウォ・ハッパ~エネルギー容量~

「空間をエネルギーで満たすように余ったエネルギーは空間に流してるんだ」

「何の意味が……?」

「空間をエネルギーキャパシタにすることで実質的に使用できるエネルギーの総量を増やすことができるんですよ」

「そもそも使わないエネルギーを溜め続けてるからそんなことになってるわけで、使う量を増やすか生産量を減らせばいいのでは……?」

「それはそう」

「空間のエネルギー許容量がどれぐらいかはわからないんだけど、いずれいっぱいになるわけだろ? そうなったときにどうなるんだよ」

「……部屋ごと爆発する」

「やはり生産量を減らさないとだめなのでは?」

「そうかもしれない」


「部屋が爆発したんだよ」

「なぜ……」

「あの後エネルギーの生産量は減らしたんだけど、エネルギー生産量を減らしたんだし、消費量も減らさないとなって思って節約してたらエネルギーが余りまくっていって……、空間にエネルギーを溜め続けたら爆発してさ」

「アホなのか?」

「アホだったかもしれない……」

「何はともあれ、部屋ごと吹っ飛んだならもう安心(?)だな」

「まぁこれ以上爆発する部屋はないからな(?)」


「エネルギー生産機が爆発した」

「もう馬鹿だなぁとしか言いようがない」

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