第1807話:キチ・クル~100万~

「100万かぁ」

「何が100万なんだ?」

「賞金だよ、この問題を解くと100万パソもらえるらしいんだ」

「あー、問題の賞金ね。しかし100万パソとは、けち臭いな。まぁその程度の問題ってことなんだろうけど」

「100万ってキリがいいのか、響きがいいのかよく賞金とかに用いられがちなんだけど、通貨価値によっては全然価値ないよな」

「確かに、パソで100万だとベスルだといくらぐらいだ、500ベセルぐらいか?」

「昔流行った100万ベセルはすごかったんだなぁ」

「まぁそれはそう」

「賞金額もっとでかい、それこそ100万ベセルに相当するぐらいのやつってないのか?」

「まぁ、あるにはあるよ。これだと20億パソだってよ」

「あー、だいたいそれで100万ベセルぐらいか。なかなかいい賞金だな。どういう問題なんだ?」

「さぁ、なんて書いてあるかすら理解できん。記述の一つとっても意味が分からないよ」

「そんなもんの額だとやっぱりそうなるんだよな。まぁ、100万パソぐらいの問題を解いて小金稼ぎぐらいがちょうどいいか。元々100万ベセルも簡単には手が届くことのない額の代表みたいなもんだったしな」

「そうだよなぁ、ところでこの問題の答えわかるか?」

「俺の取り分が80万パソなら教えてやるよ」

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