第1691話:ヘイエイキ・ミカゲ~作戦変更~
「これは想定外の事態が起きているようだな」
「どうします? 作戦、もう通用しなさそうですけど」
「そうだなぁ……よし、作戦変更だ!」
「作戦変更!? あれだけ綿密に組んだ作戦を捨てて、勝算があるんですか?」
「そりゃあ通用せんくなった作戦に固執してもダメになるのは目に見えている。それだったら作戦を変えないといけない。それはわかるね?」
「それは、そうですけど……やっぱり現場で即席で組んだ作戦が通用するんでしょうか」
「それは違うさ、机上で組んだ作戦と現場で組んだ作戦は概ね成功率は同じぐらいと言えよう」
「そうなんですか?」
「うむ、事前に立てた作戦では情報が足りず、しかし熟考する時間がある。しかし、現場では生の情報があり、相手の初手も見ている。さらには事前に集めた情報もあるならば短時間でも質の良い作戦が立てられるというものだ」
「なるほど! それで、どうしますか?」
「そうだなぁ、じゃあこういうのはどうだろう。最初の作戦をこうこうこうしてな」
「わ、確かにこれならいけるかもしれない……! すごいですよ先生!」
「しかし、事前に立てた作戦と違って連携がうまくいかないかもしれない、そうしたらその時で、これは現場で立てる作戦で最も多く出る単語なんだが……」
「なんです?」
「臨機応変に対応するように」
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