第1607話:エテル・リステル~新ガジェット~

「新型携帯端末デバイス買っちゃった」

「またぁ? 次は何が変わったの? 実際デバイス携帯端末の性能って上限まで行ってるみたいなものだし」

「いやいや結構いろいろ種類があってな、例えばこれなんかは水の属性に偏らせてあるあから、水や治癒の魔法をを使うと他の携帯端末デバイスよりもより良い効果を生み出すことができるんだよ」

 カバンから水に偏らせた携帯端末デバイスを取り出して見せる。

「で、今買ってきたのは?」

「これはデータストレージが天文学的な容量ある奴」

「データストレージが天文学的な容量ある奴!?」

「そうそう、これさえあればありとあらゆるデータを手元においておけるんだ。例えば、人間が踏破している領域の地図を3Dマップ化しても収まるぜ」

「イメージしづらかったけど何となくわかったよ。とんでもなくでっかいってことだけはね」

「そうそう、そして僕はこれに物体データ化の魔法をインストールしてあるからね。これがどういうことかは、説明しなくてもわかるよね?」

「なんでも入る魔法のカバン……! めちゃくちゃ買ってる携帯端末デバイスも収納できるじゃない?」

「いや、携帯端末デバイスはデータ化するとストレージ容量がそのままデータ量にプラスされるからさすがにこの携帯端末デバイスにも入りきらないんだ」

「どうして……」

「そもそもそういう用途では買ってないから、ていうか携帯端末デバイスは全部物理的な棚に並べてるからデータ化してしまったりなんてしないよ」

「どうして……」

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