第1534話:ウエ・シャルレ~古代の生物~

「俺古代の生物ってやつが好きでよぉ、化石とか見てどんな生物だったのかとかを考えるのがさ、やっぱり楽しいんだよ」

 古代の生物には未知の良さがあるよなぁ、今では見られない不思議な生態をしていることが多いし、優秀な生態をしていた場合どうして絶滅してしまったのかとかを推測するのもまた良い。

 更にこの世界なら異世界の古代生物の化石も見られるわけで、それらの勢力争いの痕跡なんかも大興奮物だ。

 そういう趣味で個人的にいろいろ化石類を集めている。


 さて、新しい化石は入荷しているかな?

 化石を取り扱っている店へ行き、ラインナップを見る。

「ん、これは……?」

 見たことある動物の化石だ。

 それも、生きている姿で。

「あの、この化石は?」

「ん、古代の生物。リテラリタレベルスの化石だよ」

「でも、この生物が生きているのを僕は見たことがあります、まだ現存する生き物なのでしょうか?」

「まぁ、そう言う事もある。だいたいの生物は複数の世界にまたがって存在していることもあるし、時代がずれることもある。そういう意味では家で扱っている化石の生物はどれもこの世界では現存している可能性があるものと言える」

「ということは、このプルタライトテリアやリグクリタリアも?」

「うん、私は見たことあるよ。どこだったかな、調べればどこで見られるかもわかると思う」

 なんと、古代の生物、想像で補える余地が実は無かったのか……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る