第1526話:レイグ・ヘイフ~墓からよみがえる~
「今回も評判は良いな……」
私は漫画家である、生前も今も根強いファンを得ている人気漫画家と言う奴だ。
社会的にはストイックでいい物を作るという評価を安定して得ることができている。
しかし、最近は一つ悩みがある。
生前の私のファンと言う人とこちらで出会って、聞いた話なのだが、私の作品のスピンオフが大量に連載されているという話だ。
確かに私の作品はとてつもないネームバリューを持っているし、私と同レベルまで至らずとも関連商品は途轍もなく売れるだろう。
それはわかる、彼らも資本主義に生きるものだから。
しかし……
質が軒並み低い……!
正直私の作品のスピンオフを名乗っているが、私の作品論理を全く理解していない上にキャラ理解も低い。
更に勝手なカップリングとその先の元作品のキャラが一切出ない次次次世代スピンオフまで存在している。
できればこれを私の作品のスピンオフとして出すのはやめてほしい。
しかしこの世界から元の世界に対して何かのアクションを送る方法は無い。
今すぐにでも墓から出て全部の作品の存在を認めないと大々的に宣言してやりたいと思っている。
むしろそう言う方法で死者蘇生を試みているのではないかと言うぐらいの侮辱っぷりを聞かされた。
何とかしたい、何とかならないものか……! 歯がゆい……!
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